

WordPressを開いたら更新のところに数字がある!



WordPressの更新って何したらいいの?
WordPressの更新は、あなたのサイトを安全に保ち、パフォーマンスを最大限に引き出し、訪問者にとって快適な状態を維持するために不可欠な作業です。
この記事では、なぜWordPressの更新が重要なのかを深く掘り下げ、初心者の方でも安心して取り組める安全な更新手順から、万が一の事態に備えるバックアップ術、そしてトラブル対処法まで、WordPressの更新に関するすべてを徹底的に解説します。
この記事が参考になれば幸いです。
なぜWordPressの更新は必要なのか?その重要性を徹底解説
WordPressの更新は、単に新しい機能を追加するだけでなく、あなたのウェブサイトを安全に保ち、パフォーマンスを最大化するために不可欠な作業です。
なぜ定期的な更新がこれほど重要なのか、その理由を詳しく見ていきましょう。
1. セキュリティリスクからサイトを守るため
WordPressは世界中で最も利用されているCMS(コンテンツ管理システム)であるため、悪意のあるハッカーの標的になりやすいという側面があります。
WordPress本体やテーマ・プラグインには、定期的にセキュリティの脆弱性が発見されます。これらの脆弱性を放置すると、ハッカーにサイトを改ざんされたり、個人情報が漏洩したり、マルウェアを仕込まれたりするリスクが高まります。
更新には、そうした既知の脆弱性を修正するパッチが含まれています。OSやスマートフォンのアプリと同じで、古いバージョンのままだとサイバー攻撃の格好の的になってしまうんです。
あなたのウェブサイトを守るためにも、最新の状態に保つことは最優先事項と言えるでしょう。
2. 最新機能の利用とパフォーマンス向上のため
WordPressのアップデートには、セキュリティ対策だけでなく、様々な新機能の追加や既存機能の改善も含まれています。
例えば、ブロックエディタの機能拡張、画像の読み込み速度を上げる仕組み、新しいデザインオプションなど、サイト運営をより効率的かつ魅力的にするためのアップデートが定期的に提供されます。
また、更新にはパフォーマンスの向上も含まれることがあります。
サイトの表示速度が速くなったり、サーバーへの負荷が軽減されたりすることで、ユーザー体験が向上し、結果としてSEOにも良い影響を与える可能性があります。
常に最新の機能と最適なパフォーマンスを活用するためにも、更新は欠かせません。
3. バグ修正と安定性の向上のため
ソフトウェアには、どんなに注意して開発されていてもバグ(不具合)が存在するものです。
WordPress本体やテーマ、プラグインも例外ではありません。
発見されたバグは、その後のアップデートで修正されます。古いバージョンのまま利用していると、予期せぬエラーが発生したり、特定の機能が動作しなくなったりする可能性があります。
更新を行うことで、これらのバグが修正され、あなたのウェブサイトはより安定して動作するようになります。
サイトの閲覧者にとっても、快適に情報を得られる安定したサイトであることは非常に重要です。



問題なくスムーズにサイトを運営し続けるためにも、バグ修正を含む更新は定期的に行うようにしましょう。
WordPressを更新しないとどうなる?起こりうるリスクとは
- 1. サイトが乗っ取られる危険性
- 2. 表示崩れや機能不全が発生する可能性
- 3. SEO評価が下がるリスク
WordPressの更新を怠ると、ウェブサイトにさまざまな悪影響が及びます。
単なる不便さだけでなく、深刻なセキュリティ上の問題やビジネスへの影響も無視できません。ここでは、更新しないことで具体的にどのようなリスクが起こりうるのかを解説します。
1. サイトが乗っ取られる危険性
WordPressの未更新は、ウェブサイトがサイバー攻撃の標的となる最大の理由の一つです。WordPress本体、テーマ、プラグインには、定期的にセキュリティの脆弱性が発見されます。
これらの脆弱性は、開発者によって修正され、アップデートとして提供されます。
しかし、更新をしないままだと、これらの脆弱性が修正されず、悪意のあるハッカーがその隙を突いてサイトに不正侵入する可能性が非常に高まります。
サイトが乗っ取られると、以下のような深刻な被害に繋がる可能性があります。
- サイトの改ざん: 不適切なコンテンツの表示、スパムリンクの埋め込みなど。
- 個人情報・顧客情報の流出: 会員サイトやECサイトの場合、ユーザーの個人情報が盗まれる。
- マルウェアの拡散: サイト訪問者のデバイスにウイルスを感染させるための踏み台にされる。
- DDoS攻撃への利用: あなたのサイトが他のサーバーへの攻撃に悪用される。
一度サイトが乗っ取られると、復旧には多大な時間と費用がかかり、企業の信用失墜にも繋がりかねません。
2. 表示崩れや機能不全が発生する可能性
WordPressは、本体、テーマ、そして多数のプラグインが連携して動作しています。これらのコンポーネントは、それぞれが常に進化しており、特定のバージョンで最適に動作するように設計されています。
もしWordPress本体だけを古いバージョンのままにしておくと、新しいテーマやプラグインとの間で互換性の問題が発生しやすくなります。その結果、以下のような問題が起こる可能性があります。
- ウェブサイトの表示崩れ: レイアウトが崩れたり、画像が表示されなくなったりする。
- 機能の不全: お問い合わせフォームが送信できない、ECサイトで決済ができないなど、重要な機能が動作しなくなる。
- 管理画面の不具合: 記事の編集や設定変更ができなくなるなど、サイト運営に支障が出る。
これらの問題は、ユーザーエクスペリエンスを著しく低下させ、サイトの目的達成を妨げることになります。
3. SEO評価が下がるリスク
Googleをはじめとする検索エンジンは、ユーザーに安全で高品質な情報を提供することを重視しています。そのため、セキュリティ上のリスクが高いサイトや、表示が遅い、バグが多いといったサイトは、SEO評価が低下する可能性があります。
- セキュリティ警告: サイトがマルウェアに感染したり、不審な挙動が検知されたりすると、検索結果に「このサイトは危険な場合があります」といった警告が表示され、ユーザーの訪問を妨げます。
- サイト速度の低下: 古いバージョンは最新の最適化が適用されていないため、表示速度が遅くなりがちです。サイト速度はSEOの重要な評価項目の一つです。
- ユーザー体験の悪化: 表示崩れや機能不全はユーザーの離脱に繋がり、滞在時間の短縮や直帰率の増加といった悪影響を及ぼし、これもSEO評価に響きます。
SEO評価が下がると、検索順位が落ちてしまい、せっかく作成したコンテンツが多くの人に見てもらいにくくなります。



サイトの集客力を維持するためにも、定期的な更新は非常に重要です。
WordPress更新前の準備:失敗しないための必須バックアップ術
WordPressの更新作業は、ウェブサイトの健全性を保つ上で非常に重要ですが、万が一のトラブルに備えることも同じくらい大切です。
更新作業中に予期せぬエラーが発生したり、サイトの表示が崩れたりするリスクをゼロにすることはできません。そこで不可欠となるのが「バックアップ」です。
ここでは、更新前に必ず行っておきたいバックアップの重要性と具体的な方法について解説します。
1. バックアップの重要性を理解する
なぜWordPressの更新前にバックアップが必要なのでしょうか?それは、「もしも」の事態に備えるためです。
- 予期せぬエラーへの備え: WordPress本体、テーマ、プラグインの組み合わせによっては、更新後に予期せぬエラーが発生し、サイトが表示されなくなることがあります。
- データの損失を防ぐ: 更新作業中にサーバーの不具合やネットワークの問題などが発生した場合、最悪の場合、サイトのデータが破損・消失する可能性があります。
- 迅速な復旧を可能にする: バックアップがあれば、万が一のトラブルが発生しても、更新前の正常な状態にサイトを迅速に戻すことができます。これにより、サイトのダウンタイムを最小限に抑え、訪問者への影響を軽減できます。
バックアップは、ウェブサイト運営における「保険」のようなものです。手間を惜しまずに必ず実施することで、安心して更新作業に臨むことができます。
2. WordPressのバックアップ方法(プラグイン・手動)
WordPressのバックアップには、主に「プラグインを利用する方法」と「手動で行う方法」の2種類があります。ご自身のスキルレベルや状況に合わせて選びましょう。
バックアッププラグインは、専門知識がなくても簡単にサイト全体のバックアップを取れるため、初心者の方に特におすすめです。
主なバックアッププラグインの例:
UpdraftPlus: WordPressのファイルとデータベースの両方をバックアップでき、Google DriveやDropboxなどのクラウドストレージに自動でアップロードする機能もあります。復元も簡単です。
BackWPup: スケジュール設定による自動バックアップや、様々な保存先に対応しているのが特徴です。
All-in-One WP Migration: サイト全体を一つのファイルにエクスポートでき、別の環境への移行にも便利です。
バックアップが完了しているかの確認方法
- WordPress管理画面からバックアッププラグインをインストール・有効化します。
- プラグインの設定画面で、バックアップ対象(ファイル、データベース)と保存先(サーバー内、クラウドストレージなど)を設定します。
- 「今すぐバックアップ」などのボタンをクリックしてバックアップを実行します。
- バックアップファイルが指定した場所に保存されていることを確認します。



これらの確認を怠らずに行うことで、万が一のトラブル時にも焦らず対応できる準備が整います。
WordPress本体を安全に更新する手順
WordPress本体の更新は、ウェブサイトのセキュリティと機能性を最新に保つために不可欠な作業です。
しかし、手順を誤るとサイトが正常に動作しなくなるリスクも伴います。ここでは、WordPress本体を安全かつ確実に更新するための具体的な手順を解説します。
1. 更新前に必ず確認すべきこと
WordPress本体の更新を始める前に、以下の重要な項目を必ず確認し、準備を整えてください。このステップを怠ると、予期せぬトラブルが発生した際に迅速な復旧が難しくなります。
項目 | 内容 |
---|---|
1. バックアップの取得 | 何よりもまず、必ずサイト全体のバックアップを取得してください。WordPressのファイル(テーマ、プラグイン、画像などのアップロードファイルを含む)とデータベースの両方をバックアップします。 これにより、万が一更新に失敗した場合でも、以前の正常な状態に復元することができます。前述の「WordPress更新前の準備:失敗しないための必須バックアップ術」を参考に、確実なバックアップを取得してください。 |
2. 現在のPHPバージョンとWordPressの互換性確認 | お使いのサーバーのPHPバージョンが、更新予定のWordPressバージョンと互換性があるかを確認します。WordPressは新しいバージョンになるにつれて、推奨されるPHPバージョンも上がることがあります。 確認方法: WordPressの管理画面「ツール」>「サイトヘルス」で確認できます。または、ご利用のレンタルサーバーの管理画面でPHPバージョンを確認してください。 注意点: 古いPHPバージョンでは、WordPressが正しく動作しないだけでなく、セキュリティ上のリスクも高まります。必要であれば、サーバー側でPHPバージョンを最新推奨版に更新しましょう(ただし、テーマやプラグインとの互換性も確認が必要です)。 |
3. プラグイン・テーマの互換性確認 | 現在使用しているプラグインやテーマが、更新予定のWordPressバージョンに対応しているかを確認します。 確認方法: 各プラグインやテーマの公式ページで、対応しているWordPressのバージョンを確認します。また、更新前のWordPress管理画面「プラグイン」や「外観」>「テーマ」で、更新通知や互換性に関する警告が出ていないか確認することも重要です。 注意点: 互換性のないプラグインやテーマがあると、更新後にサイトが表示崩れを起こしたり、機能しなくなったりする可能性があります。古い、あるいは更新が止まっているプラグインやテーマは、この機会に見直し、代替を検討するか、一時的に停止することを推奨します。 |
4. 本番環境以外でのテスト(可能であれば) | もしテスト環境(開発環境やステージングサイトなど)が利用できる場合は、そこで先にWordPressの更新を試みることを強く推奨します。 これにより、本番サイトに影響を与えることなく、更新による問題点や互換性の問題を事前に特定し、対処することができます。 |
2. WordPress管理画面からの簡単更新方法
WordPressの最も一般的な更新方法は、管理画面から行う方法です。この方法は最も手軽で、特別な知識がなくても簡単に実行できます。
管理画面へのログイン
あなたのWordPressサイトの管理画面(https://あなたのドメイン/wp-admin/
)にログインします。
更新通知の確認
ログイン後、ダッシュボードの上部または左メニューの「更新」に、WordPressの新しいバージョンが利用可能である旨の通知が表示されます。「今すぐ更新」または「更新」メニューをクリックします。
更新画面へ移動
「WordPressの更新」画面が表示され、新しいバージョンに関する情報が表示されます。
「今すぐ更新」をクリック
画面中央に表示される「今すぐ更新」ボタンをクリックします。
更新の進行状況の確認
更新プロセスが開始されます。この間、サイトは「メンテナンスモード」になり、一時的に訪問者からはアクセスできません(通常は数秒から数分で完了します)。画面に「更新が完了しました」のようなメッセージが表示されるまで待ちます。
更新完了と確認
更新が完了すると、最新バージョンのWordPressに更新された旨のメッセージが表示されます。その後、サイトが正常に表示されるか、すべての機能が問題なく動作するかを確認します。
【重要】 更新中はブラウザを閉じたり、ページをリロードしたりしないでください。更新プロセスが中断され、サイトが破損する可能性があります。
3. FTPソフトを使った手動更新方法
何らかの理由で管理画面からの自動更新ができない場合や、より確実に手動で更新したい場合は、FTPソフト(FileZillaなど)を使ってファイルを直接アップロードする方法があります。
この方法は、少し専門的な知識が必要ですが、自動更新で問題が発生した際の最終手段としても知っておくと良いでしょう。
最新のWordPressのダウンロード
WordPress公式ウェブサイト(https://ja.wordpress.org/
)から、最新バージョンのWordPressのzipファイルをダウンロードします。
ファイルの解凍と準備
ダウンロードしたzipファイルを解凍します。解凍したフォルダの中に「wordpress」というフォルダがあり、その中にWordPressのファイル一式が入っています。 注意: wp-content
フォルダとwp-config.php
ファイルは、手動更新時に上書きしないように注意が必要です。これらはサイトのコンテンツと設定情報が含まれるため、上書きするとサイトが破損します。
サーバーへの接続
FTPソフトを使い、あなたのウェブサイトのサーバーに接続します。WordPressがインストールされているルートディレクトリ(public_html
やwww
など)を開きます。
古いファイルの削除(推奨)
wp-content
フォルダとwp-config.php
ファイル以外のすべての既存のWordPressファイルとフォルダをサーバーから削除します。この際、誤ってwp-content
やwp-config.php
を削除しないよう細心の注意を払ってください。
新しいファイルのアップロード
ダウンロードして解凍した新しいWordPressのファイルの中から、wp-content
フォルダとwp-config-sample.php
(wp-config.php
ではない)以外のすべてのファイルを、FTPソフトを使ってサーバーのルートディレクトリにアップロードします。
データベースの更新(必要に応じて)
ファイルのアップロード後、ブラウザであなたのWordPressサイトの管理画面(https://あなたのドメイン/wp-admin/
)にアクセスします。データベースの更新が必要な場合は、「データベースを更新してください」のようなメッセージが表示されるので、指示に従って更新を完了させます。
更新完了と確認
更新が完了したら、サイトが正常に表示されるか、すべての機能が問題なく動作するかを必ず確認します。
【重要】 手動更新は誤操作によるリスクが高いため、慎重に行いましょう。自信がない場合は、必ずレンタルサーバーのサポートに相談するか、経験者に依頼することをおすすめします。
テーマとプラグインを安全に更新する手順
- 1. テーマの更新方法と注意点
- 2. プラグインの更新方法と注意点
- 3. 更新前に互換性を確認する方法
WordPress本体の更新と同様に、テーマやプラグインの更新も、ウェブサイトのセキュリティと機能性を維持するために非常に重要です。
しかし、本体以上に、これら個々のコンポーネントの更新は、サイトの表示や機能に直接的な影響を与える可能性があるため、慎重な対応が求められます。
1. テーマの更新方法と注意点
テーマはサイトのデザインとレイアウトを司る重要な要素です。更新を怠ると、セキュリティリスクや機能不全に繋がります。
やり方 | 更新方法 |
---|---|
管理画面からの更新(推奨) | WordPress管理画面にログインします。 左メニューの「外観」>「テーマ」をクリックします。 更新が必要なテーマに「新しいバージョンがあります」という通知が表示されます。 通知をクリックするか、テーマの詳細画面を開き、「更新」ボタンをクリックします。 更新が完了したら、サイトの表示が崩れていないか確認します。 |
FTPソフトを使った手動更新(カスタマイズしている場合など) | テーマのファイルを直接カスタマイズしている場合、管理画面からの更新ではカスタマイズ内容が上書きされて消えてしまう可能性があります。その場合は、以下の手順で手動更新を検討します。 子テーマを使用している場合: 親テーマのみを更新すれば、子テーマのカスタマイズは維持されます。管理画面からの更新で問題ありません。 直接親テーマをカスタマイズしている場合: 1. カスタマイズ内容をメモするか、カスタマイズしたファイルをバックアップしておきます。 2. テーマの公式サイトから最新版のテーマファイルをダウンロードします。 3. FTPソフトでサーバーに接続し、wp-content/themes/ディレクトリに移動します。 4. 既存のテーマフォルダ(例: yourtheme)の名前を一時的に変更します(例: yourtheme_old)※削除はしない。 5. ダウンロードした新しいテーマフォルダをサーバーにアップロードします。 6. アップロード後、サイトを確認し、問題がなければ古いテーマフォルダ(yourtheme_old)を削除します。 7. 必要に応じて、バックアップしておいたカスタマイズ内容を新しいテーマに再度適用します。 |
2. プラグインの更新方法と注意点
- 子テーマの利用: 親テーマを直接カスタマイズしていると、更新時に変更が失われます。テーマをカスタマイズする場合は、必ず子テーマを作成し、子テーマ側でカスタマイズを行うようにしましょう。
- 互換性の確認: 更新前に、新しいバージョンのテーマが現在利用しているWordPress本体やプラグインと互換性があるか、テーマの公式情報を確認します。
- デモサイトの確認: 大規模なテーマアップデートの場合、テーマ開発元がデモサイトや変更点をまとめたブログ記事を公開していることがあります。これらを事前に確認し、デザインや機能に大きな変更がないかチェックしましょう。
プラグインの更新方法と注意点
プラグインはWordPressに様々な機能を追加するものです。サイトの安定性やセキュリティに直結するため、テーマと同様に定期的な更新が重要です。
方法 | 更新方法 |
---|---|
管理画面からの更新(推奨) | WordPress管理画面にログインします。 左メニューの「プラグイン」>「インストール済みプラグイン」をクリックします。 更新が必要なプラグインに「更新が利用できます」という通知が表示されます。 通知をクリックするか、プラグイン名の下に表示される「更新」リンクをクリックします。 複数のプラグインをまとめて更新することも可能です。上部の「更新が利用できます」から一括更新できます。 更新が完了したら、そのプラグインが提供する機能が正常に動作するか確認します。特に、お問い合わせフォーム、SEO設定、キャッシュ、セキュリティ関連のプラグインは念入りにチェックしましょう。 |
FTPソフトを使った手動更新(管理画面から更新できない場合など) | 管理画面からプラグインの更新ができない場合や、特定のプラグインが原因で管理画面にアクセスできなくなった場合などに利用します。 プラグインの公式サイトから最新版のプラグインファイルをダウンロードします(通常はzip形式)。 FTPソフトでサーバーに接続し、 wp-content/plugins/ ディレクトリに移動します。更新したいプラグインのフォルダ(例: your-plugin-name )の名前を一時的に変更します(例: your-plugin-name_old )。これにより、そのプラグインは一時的に無効化されます。ダウンロードした新しいプラグインのzipファイルを解凍し、そのフォルダをサーバーの wp-content/plugins/ ディレクトリにアップロードします。WordPress管理画面にログインし、「プラグイン」メニューから新しくアップロードしたプラグインを有効化します。 サイトを確認し、問題がなければ古いプラグインフォルダ( your-plugin-name_old )を削除します。 |
プラグイン更新時の注意点
- 競合のリスク: プラグイン同士、またはプラグインとテーマ、WordPress本体との間で競合が発生し、サイトが正常に動作しなくなることがあります。更新は一つずつ行い、その都度サイトの動作を確認することをおすすめします。
- 更新頻度と最終更新日: プラグインを選ぶ際や更新する際は、そのプラグインが定期的に更新されているか、最終更新日が古すぎないかを確認しましょう。長く更新されていないプラグインは、セキュリティリスクを抱えていたり、最新のWordPress環境で正常に動作しなかったりする可能性が高いです。
- 評価とレビュー: プラグインの更新前に、WordPress.orgのプラグインディレクトリなどで、そのプラグインの評価や他のユーザーのレビュー(特に最新版に対するコメント)を確認し、大きな不具合報告がないかチェックするとよいでしょう。
3. 更新前に互換性を確認する方法
テーマやプラグインを更新する際、最も避けたいのは互換性の問題によるサイトの破損です。更新前に以下の方法で互換性を確認しましょう。
公式情報(公式サイト・WordPress.org)で確認する
- テーマ・プラグインの公式サイト: 開発元が提供する公式ウェブサイトやドキュメントで、最新のWordPressバージョンとの互換性情報、更新履歴、既知のバグなどが記載されていることがあります。
- WordPress.orgのプラグイン/テーマディレクトリ: 各プラグインやテーマのページには「最終更新日」や「WordPressバージョン 〇〇 以上」といった互換性情報が記載されています。また、「レビュー」や「サポートフォーラム」を確認することで、他のユーザーが最新版で問題に直面していないかを知ることができます。
レビューやサポートフォーラムをチェックする
WordPress.orgの各プラグイン/テーマページにある「レビュー」や「サポート」タブを確認します。新しいバージョンのリリース直後に、不具合に関する報告が上がっていないかを確認すると良いでしょう。
サイトヘルスで推奨事項を確認する
WordPress管理画面の「ツール」>「サイトヘルス」では、WordPress本体、テーマ、プラグインの状態に関する情報が表示されます。互換性の問題や、PHPバージョンの問題など、更新前に確認すべき推奨事項が表示されることがあります。
テスト環境で試す(最も確実な方法)
最も確実な方法は、本番サイトとは別に用意したテスト環境(開発環境、ステージングサイト)で、先にテーマやプラグインの更新を試してみることです。
- 本番サイトのバックアップをテスト環境に復元します。
- テスト環境で、更新したいテーマやプラグインを更新します。
- サイトの表示や機能を隅々まで確認し、問題がないことを確かめます。
- 問題がなければ、改めて本番サイトで同様の更新を行います。 テスト環境の構築が難しい場合でも、このステップを踏むことで、本番サイトでのリスクを最小限に抑えることができます。



これらの確認を怠らずに行うことで、WordPressの更新作業をより安全かつスムーズに進めることができるでしょう。
WordPress更新後の確認事項とトラブル対処法
WordPressの更新作業が完了したら、それで終わりではありません。更新後にサイトが正常に機能しているかを確認し、万が一トラブルが発生した際に冷静に対処できるよう、事前に知識を身につけておくことが重要です。
1. 更新後にサイトが正常に表示されているか確認する
更新が完了したら、まずあなたのウェブサイトが正しく表示されているかを確認しましょう。これは最も基本的なチェック項目です。
- サイト全体の表示確認:
- トップページはもちろん、下層ページ(記事ページ、固定ページ、カテゴリページなど)もいくつか開いて、レイアウトが崩れていないか、画像が表示されているか、リンクが機能しているかなどを確認します。
- 特に、更新前にカスタマイズしていた部分や、複雑なレイアウトのページは念入りにチェックしましょう。
- 異なるブラウザでの確認:
- Google Chrome、Firefox、Safari、Microsoft Edgeなど、複数のブラウザでサイトを開き、表示に問題がないか確認します。ブラウザによって表示が異なる場合があるためです。
- スマートフォン・タブレットでの確認:
- レスポンシブデザインが正しく機能しているか、スマートフォンやタブレットなどのモバイルデバイスでもサイトを開いて確認します。
2. 管理画面にログインできるか確認する
サイトの表示だけでなく、管理画面に問題なくログインできるかも重要な確認ポイントです。
- ログイン試行:
- WordPressの管理画面URL(
https://あなたのドメイン/wp-admin/
)にアクセスし、ユーザー名とパスワードを入力してログインを試みます。
- WordPressの管理画面URL(
- 各メニューの動作確認:
- ログイン後、記事の編集画面、プラグインやテーマの設定画面、ユーザー管理画面など、普段よく使うメニューを開いて、正常に動作するか確認します。
- 特に、更新に関わる「更新」メニューや「プラグイン」「テーマ」のメニューは、問題なく表示されるか確認しましょう。
3. 更新後に発生しやすいトラブルと原因
WordPressの更新後に発生するトラブルには、いくつかの典型的なパターンがあります。原因を把握しておくことで、冷静に対処できるようになります。
- サイトが真っ白になる(ホワイトスクリーンオブデス:WSOD):
- 原因: PHPのエラー、メモリ不足、プラグインやテーマの競合、ファイルの破損など。最もよくあるトラブルの一つです。
- サイトが表示されない(「データベース接続確立エラー」など):
- 原因:
wp-config.php
ファイルのデータベース接続情報の間違い、データベースサーバーの不具合、データベースの破損など。
- 原因:
- レイアウトが崩れる・CSSが適用されない:
- 原因: キャッシュの問題、テーマの互換性問題、CSSファイルの読み込みエラーなど。
- 特定の機能が動作しない(お問い合わせフォーム、スライダーなど):
- 原因: プラグインの互換性問題、JavaScriptのエラー、テーマとの競合など。
- 管理画面にログインできない:
4. トラブル発生時の対処法(バックアップからの復元など)
万が一、更新後にトラブルが発生してしまっても、焦る必要はありません。事前に取得したバックアップがあれば、多くの場合、サイトを復旧させることが可能です。
項目 | 対処方法 |
---|---|
1. エラーメッセージの確認 | もしエラーメッセージが表示されている場合は、その内容をメモするかスクリーンショットを撮っておきましょう。 エラーメッセージは、問題の原因を特定するための重要な手がかりになります。特にPHPのエラーメッセージは、どのファイルや行で問題が発生しているかを示していることが多いです。 |
2. キャッシュのクリア | レイアウトの崩れや一部の機能不全の場合、ブラウザやWordPressのキャッシュが原因であることがあります。 ブラウザのキャッシュクリア: 使用しているブラウザのキャッシュをクリアし、スーパーリロード(Ctrl+F5またはCmd+Shift+R)を試してみてください。 WordPressキャッシュプラグインのクリア: もしキャッシュプラグイン(WP Super Cache, WP Fastest Cache, LiteSpeed Cacheなど)を導入している場合は、そのプラグインの設定画面からキャッシュをクリアします。 |
3. プラグインの停止 | 多くのトラブルは、更新されたWordPress本体と、既存のプラグインやテーマとの互換性問題によって引き起こされます。 すべてのプラグインを停止する: WordPress管理画面にログインできる場合:「プラグイン」メニューから、すべてのプラグインを選択し、「停止」を実行します。 管理画面にログインできない場合:FTPソフトを使ってサーバーに接続し、 wp-content フォルダ内のplugins フォルダの名前を一時的に変更します(例:plugins_old )。これにより、すべてのプラグインが強制的に停止されます。問題の特定: すべてのプラグインを停止してサイトが正常に表示されるようになったら、一つずつプラグインを有効化していき、どのプラグインが問題の原因となっているかを特定します。問題のプラグインが見つかったら、代替プラグインを探すか、開発元のサポートに問い合わせましょう。 |
4. テーマの変更 | プラグインと同様に、テーマが原因でトラブルが発生することもあります。 デフォルトテーマへの切り替え: WordPress管理画面にログインできる場合:「外観」>「テーマ」から、WordPressに標準で用意されているテーマ(例:Twenty Twenty-Four)に切り替えます。 管理画面にログインできない場合:FTPソフトを使ってサーバーに接続し、 wp-content フォルダ内のthemes フォルダを開きます。現在使用しているテーマのフォルダ名を一時的に変更します(例:yourtheme_old )。これにより、WordPressは自動的にデフォルトテーマを読み込もうとします。問題の特定: デフォルトテーマでサイトが正常に表示されるようになったら、使用していたテーマに問題がある可能性が高いです。テーマの更新版が出ていないか確認するか、別のテーマへの変更を検討しましょう。 |
5. WordPressのデバッグモードを有効にする | サイトが真っ白になるなど、エラーメッセージが表示されない場合は、WordPressのデバッグモードを有効にすることで、エラーメッセージを表示させることができます。 FTPソフトでサーバーに接続し、 wp-config.php ファイルをダウンロードします。ファイルをテキストエディタで開き、以下の行を探します。 define( 'WP_DEBUG', false ); この行を以下のように変更して保存し、サーバーにアップロードし直します。 define( 'WP_DEBUG', true ); define( 'WP_DEBUG_LOG', true ); define( 'WP_DEBUG_DISPLAY', false ); これにより、エラーメッセージがサイト上に表示されず、wp-content フォルダ内にdebug.log というファイルが作成され、そこにエラーが記録されます。エラーログを確認し、原因を特定します。問題解決後は、必ず WP_DEBUG をfalse に戻しておきましょう。 |
5. WordPressのデバッグモードを有効にする | サイトが真っ白になるなど、エラーメッセージが表示されない場合は、WordPressのデバッグモードを有効にすることで、エラーメッセージを表示させることができます。 1. FTPソフトでサーバーに接続し、 wp-config.php ファイルをダウンロードします。2. ファイルをテキストエディタで開き、以下の行を探します。 define( 'WP_DEBUG', false ); 3. この行を以下のように変更して保存し、サーバーにアップロードし直します。 define( 'WP_DEBUG', true ); define( 'WP_DEBUG_LOG', true ); define( 'WP_DEBUG_DISPLAY', false ); これにより、エラーメッセージがサイト上に表示されず、wp-content フォルダ内にdebug.log というファイルが作成され、そこにエラーが記録されます。4. エラーログを確認し、原因を特定します。問題解決後は、必ず WP_DEBUG をfalse に戻しておきましょう。 |
6. バックアップからの復元(最終手段) | 上記の対処法で解決しない場合や、サイトが完全に機能停止してしまった場合は、更新前に取得したバックアップからサイトを復元するのが最も確実な方法です。 プラグインによる復元: バックアッププラグイン(UpdraftPlusなど)を使用している場合、そのプラグインの機能を使って簡単に復元できます。 手動による復元: FTPソフトでバックアップしたファイルとデータベースのSQLファイルをサーバーにアップロードし直し、データベースを復元します。この方法は専門知識が必要なため、自信がない場合はレンタルサーバーのサポートに相談することをおすすめします。 |
7. レンタルサーバーのサポートに相談 | 自力での解決が難しい場合は、契約しているレンタルサーバーのサポートに相談しましょう。サーバー側でエラーログを確認してくれたり、復旧のアドバイスをしてくれたりする場合があります。 |



WordPressの更新は、ウェブサイトを安全に保つための重要なプロセスです。これらの確認事項と対処法を理解しておくことで、安心してサイト運営を続けられますよ。
WordPress更新に関するよくある質問(FAQ)
まとめ:WordPressの更新は難しくない!定期的な実施で安全なサイト運営を
WordPressの更新は、ウェブサイトを運営していく上で避けては通れない、しかし非常に重要な作業です。
セキュリティの脆弱性からサイトを守り、最新の機能を利用してパフォーマンスを向上させ、そして何よりも安定したサイト運営を続けるために、定期的な更新は欠かせません。
更新と聞くと「サイトが壊れたらどうしよう」「複雑で難しそう」と不安に感じるかもしれません。
しかし、本記事で解説したように、適切な手順と事前の準備(特にバックアップ)さえ踏めば、初心者の方でも安全に更新作業を行うことが可能です。
もし更新中に予期せぬトラブルが発生しても、焦らずにエラーメッセージを確認し、プラグインの一時停止やテーマの切り替えなど、段階的な対処法を試してみてください。
そして、それでも解決しない場合は、バックアップからの復元という最終手段があることを覚えておきましょう。
WordPressの更新は、あなたのウェブサイトを健全に保ち、訪問者に安心して利用してもらうための大切なメンテナンスです。