
ブログのタグ、なんとなく付けているけど、これで合ってるのかな?



ブログのタグって付けた方がいい?
タグは単なる分類機能だと思っていませんか?実は、ブログのタグは読者の利便性を高め、さらにはSEO(検索エンジン最適化)を強化し、あなたのブログへのアクセスを劇的に増やす秘訣でもあります。
この記事では、ブログ初心者の方から「もっと効果的なタグの使い方を知りたい」という方まで、誰もが実践できる正しいタグの付け方を徹底解説します。
カテゴリーとの違いや、SEOに強いタグの選び方、そしてタグ付けが面倒に感じた時の効率化テクニックまで、具体的な手順とともにご紹介します。
そもそもブログの「タグ」とは?
ブログ運営をしているとよく耳にする「タグ」という言葉。
漠然と「記事を分類するもの」というイメージはあるけれど、具体的にどんな役割があって、どう使えばいいのか、カテゴリーとの違いは何なのか、と疑問に思う人もいるでしょう。
ここでは、ブログタグの基本から、その重要性について解説していきます。
1. カテゴリーとの違いとそれぞれの役割
ブログ記事を整理する方法として、「カテゴリー」と「タグ」の2種類があります。どちらも記事を分類するためのものですが、それぞれ役割が異なります。
カテゴリーは、ブログ全体の「大きな分類」と考えるとわかりやすいでしょう。
例えば、料理ブログであれば「和食」「洋食」「中華」といった大分類がカテゴリーにあたります。
読者はカテゴリーを見ることで、ブログがどんな内容を扱っているのか、自分が求めている情報がどのジャンルにあるのかを把握できます。
カテゴリーは、ブログの構造を示す「目次」のような役割を果たします。基本的に1つの記事に1つ、多くても2つ程度のカテゴリーを設定するのが一般的です。
一方、タグは記事の「より詳細なキーワード」と考えるといいでしょう。
上記の料理ブログの例でいえば、「和食」のカテゴリー内の記事に「鮭」「味噌汁」「時短レシピ」といった具体的なキーワードをタグとして設定します。
タグは記事の内容をより細かく表現し、読者が特定のキーワードで関連する記事を見つけやすくするために使われます。カテゴリ―とは異なり、1つの記事に複数個のタグを設定するのが一般的です。
2. タグがブログにもたらす効果(メリット)
ブログにタグを設定することには、主に以下の2つの大きなメリットがあります。
読者の利便性向上(ユーザビリティの向上) | タグを設定することで、読者は特定のキーワードに興味がある場合、そのタグをクリックするだけで関連する記事をまとめて見ることができます。例えば、「時短レシピ」のタグをクリックすれば、カテゴリに関わらずブログ内のすべての時短レシピの記事が表示されるため、読者は効率的に情報を探しやすくなります。これは、読者の回遊率を高め、ブログへの滞在時間を延ばすことにも繋がります。 |
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SEO効果(検索エンジン最適化) | 適切にタグを設定することは、SEO(検索エンジン最適化)にも良い影響を与えます。タグページは、そのタグに関連する記事を一覧表示する独立したページとして認識されます。これにより、特定のキーワードに特化した情報がまとまっていると検索エンジンに評価されやすくなり、検索結果の上位表示に繋がる可能性があります。また、タグは検索エンジンが記事の内容を理解する手助けにもなり |
3. タグを使いすぎるとどうなる?デメリットと注意点
タグには多くのメリットがありますが、使い方を間違えると逆効果になることもあります。
キーワードの分散(カニバリゼーション) | 同じような意味合いのタグを大量に作ってしまうと、検索エンジンがどのタグページを評価すればよいか判断に迷い、結果的にSEO効果が分散してしまう「カニバリゼーション」を引き起こす可能性があります。例えば、「ダイエット食」と「ダイエットレシピ」のように似たようなタグを複数作るのは避けるべきです。 |
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ユーザビリティの低下 | 記事ごとに大量のタグを付けすぎたり、読者が興味を示さないようなニッチすぎるタグばかりを設定したりすると、タグクラウドが乱雑になり、かえって読者が目的の情報を見つけにくくなる可能性があります。読者にとってわかりにくく、使いにくいブログになってしまうと、離脱率が高まる原因にもなります。 |
低品質なページの増加 | タグページに記事がほとんど含まれない場合、検索エンジンからコンテンツが少ない「低品質なページ」と判断されるリスクがあります。これはブログ全体の評価を下げる原因にもなりかねません。 |
タグはあくまで「読者と検索エンジンのため」に設定するものです。むやみに数を増やすのではなく、読者のニーズとSEO効果を考慮した上で、適切に運用することが重要です。
ブログタグの基本的な付け方
ブログ記事にタグを設定することは、読者の利便性向上やSEO対策に不可欠です。
ここでは、最も広く利用されているWordPressを中心に、主要なブログサービスでのタグの基本的な設定方法から、追加・編集・削除といった管理方法までを具体的に解説します。
初めてタグを設定する方でも迷わないように、手順を追ってご紹介します。
1. WordPressでのタグ設定手順を解説
WordPressでブログ記事にタグを設定する手順は非常に簡単です。


WordPressの管理画面にログインし、「投稿」→「新規追加」で新しい記事を作成するか、既存の記事を編集するために「投稿」→「投稿一覧」から該当記事を選択します。


記事の編集画面(ブロックエディターまたはクラシックエディター)の右サイドバーに、「タグ」または「タグを追加」という項目があります。


タグ入力欄に、記事に関連するキーワードを入力します。複数のタグを設定する場合は、タグとタグの間に「,」(カンマ)を入れるか、一つ入力するごとに「Enter」キーを押します。例えば、「WordPress, 初心者, ブログ運営」のように入力します。
クラシックエディターを使用している場合は、タグを入力した後、「追加」ボタンをクリックしてタグを確定させます。ブロックエディターでは、入力してEnterを押すか、カンマ区切りで自動的にタグ化されます。


タグの設定が完了したら、記事を「更新」または「「公開」して変更を保存します。



これで、記事にタグが設定され、ブログ上に表示されるようになります。
2. 他のブログサービスでのタグ設定方法(主要なものを紹介)
WordPress以外にも、様々なブログサービスでタグ機能が提供されています。基本的な考え方はWordPressと同様ですが、具体的な操作画面やボタンの名称が異なる場合があります。
はてなブログ | 記事作成画面の「編集オプション」内に「キーワード(タグ)」という入力欄があります。キーワードをカンマ区切りで入力します。 |
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Amebaブログ | 記事作成画面の「詳細設定」内に「テーマ」という項目があり、そこにタグを入力します。 |
note | 記事投稿画面の下部に「ハッシュタグを追加」という欄があります。入力したキーワードは自動でハッシュタグ形式になります。 |
Blogger | 記事編集画面の右側にある「投稿設定」内に「ラベル」という項目があり、そこにタグを入力します。 |
それぞれのサービスで操作方法は異なりますが、「タグ」「キーワード」「テーマ」「ラベル」など、記事の内容を示すための項目を探して入力する形になります。不明な場合は、各サービスのヘルプページを参照すると良いでしょう。
3. タグの追加・編集・削除方法
一度設定したタグも、後から状況に応じて追加・編集・削除が可能です。
タグの追加 | 上記のWordPressでの設定手順と同様に、記事の編集画面でタグ入力欄に新しいタグを入力して追加します。 |
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タグの編集 | 記事単位での編集: 記事の編集画面で、既存のタグを削除し、新しいタグを入力し直すことで編集できます。 一括での編集(WordPressの場合): WordPressでは、「投稿」→「タグ」の画面で、これまでに設定したタグの一覧が表示されます。ここから特定のタグを選択し、「編集」をクリックすることで、タグの名称変更やスラッグ(URLの一部)の変更が可能です。複数の記事に紐づいているタグの名称を変更したい場合に便利です。 |
タグの削除 | 記事単位での削除: 記事の編集画面で、不要なタグの隣にある「×」アイコンをクリックすることで削除できます。 一括での削除(WordPressの場合): 「投稿」→「タグ」の画面で、削除したいタグにカーソルを合わせると「削除」リンクが表示されます。これをクリックすると、そのタグ自体がブログから削除され、そのタグが設定されていたすべての記事から該当タグが解除されます。削除する際は、誤って必要なタグを消してしまわないよう注意しましょう。 |
タグは一度設定したら終わりではなく、ブログの成長や内容の変化に合わせて見直し、常に最適な状態を保つことが、読者の利便性向上とSEO効果の維持に繋がります。
SEOに強いタグの選び方とコツ
ブログのタグは、ただ闇雲に設定するだけでは意味がありません。SEO効果を最大限に引き出し、読者にも喜ばれるタグ運用には、いくつかのコツがあります。ここでは、検索エンジンと読者の両方に評価される、効果的なタグの選び方と設定のポイントを解説します。
1. 読者の検索意図を考慮したタグ選定
SEOに強いタグを選ぶ上で最も重要なのは、読者がどのような情報を求めて検索しているのか(検索意図)を深く理解することです。あなたが書いた記事にどんなキーワードでたどり着いてほしいかを考えましょう。
例えば、「ダイエット」に関する記事を書いたとします。単に「ダイエット」というタグをつけるだけでなく、「糖質制限」「宅トレ」「短期間ダイエット」など、読者が具体的に知りたいであろう内容をタグとして設定することで、より読者のニーズに合致した情報を届けられます。
読者の検索意図を考えるには、以下のような視点が役立ちます。
- 記事のテーマで読者が知りたい「具体的な情報」は何か?
- 記事を読むことで読者が解決したい「悩み」は何か?
- 読者が検索窓に打ち込みそうな「キーワード」は何か?
これらの問いを自問自答し、記事の内容と関連性の高い具体的なキーワードをタグとして選びましょう。
2. キーワードツールを使った効果的なタグの見つけ方
自分の頭で考えるだけでなく、キーワードツールを活用することで、読者が実際に検索しているキーワードや、競合サイトが使っているタグを効率的に見つけることができます。
代表的なキーワードツールには以下のようなものがあります。
Googleキーワードプランナー | Googleが提供する無料ツールで、関連キーワードの検索ボリュームや競合性を調べられます。 |
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ラッコキーワード | Googleサジェストキーワードや関連キーワードを効率的に洗い出せるツールです。 |
Ubersuggest | キーワードのアイデアや関連キーワード、競合サイトの分析ができるツールです。 |
これらのツールに記事のメインテーマや主要キーワードを入力すると、関連する多くのキーワードが表示されます。その中から、記事の内容に合致し、かつある程度の検索需要があるキーワードをタグとして選びましょう。ただし、検索ボリュームが大きすぎるビッグキーワードは、競合が激しく上位表示が難しい場合もあります。ニッチなキーワード(ロングテールキーワード)も積極的に取り入れると良いでしょう。
3. 適切なタグの数と統一性の重要性
タグは多ければ良いというものではありません。適切な数を設定し、タグ全体に統一性を持たせることが、SEOとユーザビリティの両面で重要です。
タグの数 | 一般的には、1記事につき2~5個程度のタグが適切とされています。多すぎるとキーワードの分散や読者の混乱を招き、少なすぎると記事の関連性を示す機会を逃してしまいます。 |
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タグの統一性 | ブログ全体でタグの付け方に一貫性を持たせることが大切です。「筋トレ方法」と「筋トレやり方」のように、同じ意味なのに表記が異なるタグを作らないようにしましょう。これは、検索エンジンがどちらを評価すべきか迷う原因となり、SEO効果の分散に繋がります。あらかじめ自分の中でタグのルールを決めておくか、既存のタグをよく確認してから新しいタグを追加する癖をつけると良いでしょう。 |
4. 複合キーワードを意識したタグ設定
単一のキーワードだけでなく、複数の単語を組み合わせた「複合キーワード(ロングテールキーワード)」をタグとして活用することも、SEO効果を高める上で非常に有効です。
例えば、「レシピ」という単一キーワードのタグでは、検索意図が広すぎて競合も多くなります。しかし、「時短レシピ」「簡単お菓子レシピ」「ヘルシー鶏むね肉レシピ」といった複合キーワードをタグにすることで、より具体的な検索ニーズを持つ読者にアプローチしやすくなります。
複合キーワードは、検索ボリュームは単一キーワードより少ない傾向にありますが、その分、検索ユーザーの意図が明確で、記事への訪問から成果(記事の熟読、商品の購入など)に繋がりやすいという特徴があります。
記事の内容を具体的に表す複合キーワードを積極的にタグとして取り入れ、ニッチな検索ニーズにも対応できるよう工夫しましょう。
タグの効果を最大限に引き出す運用方法
タグは一度設定したら終わりではありません。ブログの成長とともに記事が増えたり、読者のニーズが変化したりするため、タグもそれに合わせて適切に運用していくことが重要です。ここでは、タグのSEO効果とユーザビリティを最大限に高めるための具体的な運用方法について解説します。
1. 定期的なタグの見直しと整理
ブログを長く運営していると、タグの数が自然と増えていきます。しかし、増えすぎたタグや、ほとんど使われなくなったタグは、かえってブログの利便性を損ねたり、SEO効果を薄めたりする原因になります。そのため、定期的なタグの見直しと整理が不可欠です。
重複タグの統合 | 「ダイエット方法」と「ダイエットやり方」のように、意味が同じなのに表記が異なるタグは統合しましょう。WordPressなどの管理画面からタグの一覧を確認し、似たようなタグがあれば、より一般的な名称や検索されやすい名称に統一します。 |
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使用頻度の低いタグの削除 | 1つや2つの記事にしか使われていないタグは、読者にとっても検索エンジンにとっても価値が低い場合があります。このようなタグは削除を検討し、関連性の高い既存のタグに統合するか、必要であれば新しい記事を作成してタグページを充実させることを考えましょう。 |
タグの再分類 | ブログのテーマや読者のニーズの変化に合わせて、タグの分類自体を見直すことも重要です。例えば、当初は「料理」という大まかなタグを使っていたが、記事数が増えてきたので「和食」「洋食」「中華」など、より具体的なタグに細分化するといった対応です。 |
年に数回、あるいは記事数が一定数増えるごとに、タグ全体を俯瞰して整理する時間を作りましょう。
2. タグページをSEOに活用するテクニック
タグを設定すると、そのタグに関連する記事が一覧表示される「タグページ」が自動的に生成されます。このタグページも、適切に活用することでSEO効果を高めることができます。
タグページに説明文を追加する | WordPressなどでは、タグごとに説明文を設定できる機能があります。この説明文に、タグのキーワードを含んだ分かりやすい文章を記述することで、検索エンジンにタグページの内容をより正確に伝えることができます。読者にとっても、そのタグページがどんな情報をまとめているのかが明確になり、ユーザビリティが向上します。 |
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タグページの重複コンテンツ対策 | タグページがカテゴリーページや他のタグページと内容が重複しすぎていると、検索エンジンから低品質なページと判断される可能性があります。これを防ぐためには、タグページの説明文を充実させたり、関連性の高い記事を多く含めることで、そのタグページならではの価値を高めることが重要です。また、場合によってはnoindex設定(検索エンジンにインデックスさせない設定)を検討することも有効ですが、これは慎重に行う必要があります。 |
タグページへの内部リンクを強化する | 関連性の高い記事内から、そのタグページへのリンクを設置することで、タグページの重要性を検索エンジンに伝えることができます。 |
タグページ自体も、一つのコンテンツとして捉え、読者と検索エンジンの両方にとって価値のあるページになるよう育てていきましょう。
3. タグと内部リンクの連携で回遊率アップ
タグは、ブログ内の回遊率を高めるための強力なツールでもあります。タグと内部リンクを効果的に連携させることで、読者がブログ内を深く探索し、より多くの記事を読んでくれるようになります。
記事下に関連タグを表示する | 多くのブログテーマでは、記事の最後にその記事に設定されているタグが表示されます。読者は興味のあるタグをクリックすることで、関連する他の記事へ簡単に移動できます。 |
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記事本文中にタグページへのリンクを貼る | 特定のキーワードについて詳しく解説しているタグページがある場合、記事の本文中にそのタグページへのリンクを設置することで、読者をスムーズに誘導できます。例えば、「〇〇についてもっと知りたい方は、[〇〇タグページ]をご覧ください」といった形で誘導します。 |
タグクラウドやタグリストの活用 | サイドバーなどにタグクラウド(タグの重要度に応じて文字の大きさが変わる表示)やタグリストを設置することで、ブログ全体でどのようなテーマを扱っているのかを読者に視覚的に伝え、興味のあるタグから記事を探してもらいやすくなります。 |
タグを単なる分類ツールとしてだけでなく、読者の「次に見たい情報」へと導くナビゲーションとしても活用することで、ブログ全体のエンゲージメントを高めることができます。
よくある疑問とQ&A
まとめ:正しいタグ付けであなたのブログを成長させよう!
本記事では、ブログタグの基本的な知識から、SEOを意識した効果的な付け方、そして最大限に活用するための運用方法までを詳しく解説しました。
ブログタグは、単なる記事の分類ツールではありません。
読者の利便性を高め、必要な情報に素早くたどり着けるようにする「ナビゲーション」としての役割があります。
そのほかに、検索エンジンに記事の内容を正確に伝え、検索上位表示を目指す「SEO対策」としての役割という、二つの重要な側面を持っています。
- タグとカテゴリーの違いを理解する:カテゴリーは大きな分類、タグはより詳細なキーワードとして使い分けましょう。
- 基本的な付け方をマスターする:WordPressなど各ブログサービスでの設定手順を知り、迷わずタグを設定できるようになりましょう。
- SEOを意識したタグ選び:読者の検索意図を深く理解し、キーワードツールを活用して、適切なキーワードを選定することが重要です。
- 適切な数と統一性を保つ:タグは多すぎず少なすぎず、一貫性を持たせることが大切です。複合キーワードも積極的に取り入れましょう。
- 定期的な見直しと運用:一度設定したら終わりではなく、重複タグの統合や使用頻度の低いタグの整理を定期的に行いましょう。
- タグページを有効活用する:タグページに説明文を追加したり、内部リンクを強化したりすることで、SEO効果と回遊率を高めることができます。
正しいタグ付けは、あなたのブログを読者にとってより価値のあるものにし、検索エンジンからの評価も高めます。
地道な作業に感じるかもしれませんが、その積み重ねがブログの成長に繋がります。