
リンク先のサイトが無くなっていた!



最近リンク外れのチェックしていなかった・・・。
Webサイトを運営していると、知らず知らずのうちに発生しているのが「リンク切れ」です。このリンク切れ、実はあなたのサイトのSEOに深刻な悪影響を与えている可能性があるのをご存知でしょうか?
本記事では、リンク切れがSEOに与える具体的な影響から、その発見方法、効果的な修正方法、さらには未然に防ぐための予防策までを徹底的に解説します。
この記事を読めば、リンク切れの悩みを解消し、サイトのSEOパフォーマンスを向上させるための道筋が見えてくるでしょう。
Webサイトの運営者・Webマスター・コンテンツ作成者・SEO担当者、そして個人ブロガーの皆様の参考になれば幸いです。
リンク切れとは?SEOとの関係性
リンク切れとはどういうものなのでしょうか、最初に確認しておきましょう。
1. リンク切れの定義と種類
リンク切れ(Broken Link)とは、Webサイト上のリンクをクリックした際に、リンク先のページが存在しない、またはアクセスできない状態になっていることを指します。
ユーザーが目的のページにたどり着けないため、サイトの利便性を著しく損ねる問題です。
リンク切れには、大きく分けて以下の2種類があります。
内部リンク切れ | 自分のサイト内のページへのリンクが切れている状態です。 例えば、サイト内の記事Aから記事Bへリンクを張っていたが、記事Bが削除されたりURLが変更されたりした場合に発生します。 |
---|---|
外部リンク切れ | 自分のサイトから外部のサイトへのリンクが切れている状態です。 参照元として外部サイトへのリンクを張っていたが、その外部サイトのページが削除されたり、サイト自体が閉鎖されたりした場合に発生します。 |
2. なぜリンク切れがSEOに悪影響を与えるのか?
リンク切れは、単にユーザーがページにたどり着けないというだけでなく、検索エンジンの評価にも多大な影響を及ぼします。
検索エンジンは、ユーザーにとって価値のある情報を提供し、使いやすいサイトを高く評価します。リンク切れが多いサイトは、その評価を下げてしまう要因となるのです。
具体的には、以下のような理由でSEOに悪影響を与えます。
クローラーの巡回阻害 | 検索エンジンのクローラーは、リンクをたどってサイト内を巡回し、新しいコンテンツを発見したり、既存のコンテンツの更新を把握したりします。 リンク切れがあると、クローラーはそこで行き止まりとなり、サイト内の重要なページを見つけられなくなったり、巡回効率が低下したりします。 |
---|---|
ユーザーエクスペリエンス(UX)の低下 | ユーザーがリンクをクリックして「ページが見つかりません(404エラー)」と表示されると、不満を感じてすぐにサイトを離れてしまう可能性が高まります。 これは直帰率の上昇や滞在時間の短縮につながり、検索エンジンに「このサイトはユーザーにとって価値が低い」と判断される要因となります。 |
ページの評価(PageRank)の損失 | リンクは、Webサイトの「票」のようなものです。 特に内部リンクは、サイト内の重要なページに評価を集中させる役割があります。 リンク切れがあると、そのリンクが持つはずだった評価が失われ、リンク先のページだけでなく、サイト全体のSEO評価にも影響を及ぼす可能性があります。 |
サイト全体の信頼性の低下 | リンク切れが多いサイトは、管理が行き届いていない、古い情報が多い、といった印象をユーザーや検索エンジンに与えます。 これはサイト全体の信頼性を損ね、結果的に検索順位の低下につながる可能性があります。 |



たかがリンク切れと思っていたら怖いですね。
リンク切れがSEOに与える具体的な悪影響
リンク切れは、SEOにおいて見過ごせない問題で上記のような問題が起こることがあります。ここでは、その具体的な悪影響をさらに深く掘り下げて解説します。
1. クローラビリティの低下
検索エンジンのクローラーは、Webサイトを巡回し、コンテンツをインデックスするための重要な役割を担っています。リンクは、クローラーがサイト内を効率的に移動するための「道」のようなものです。
リンク切れが発生すると、この「道」が途切れてしまいます。クローラーはリンク切れのページで停止し、それ以上奥のページを巡回できなくなる可能性があります。
特に、重要なページへの内部リンクが切れている場合、そのページが検索エンジンに発見されにくくなったり、最新の情報がインデックスされにくくなったりします。
これにより、サイト全体のインデックス効率が低下し、検索順位に悪影響を及ぼすことになります。
2. ユーザーエクスペリエンス(UX)の悪化
ユーザーエクスペリエンス(UX)は、SEOにおいて非常に重要な要素です。ユーザーがWebサイトを快適に利用できるかどうかは、検索エンジンの評価に直結します。
リンク切れは、ユーザーエクスペリエンスを著しく損ねる要因です。
ユーザーが期待してクリックしたリンクが「ページが見つかりません(404 Not Found)」というエラーページにつながると、ユーザーは不満を感じ、すぐにサイトを離れてしまうでしょう。
これは、直帰率の増加やサイト滞在時間の短縮につながり、検索エンジンに「このサイトはユーザーにとって価値がない」と判断される可能性があります。結果として、検索順位の低下を招くことになります。
3. ページの評価(PageRank)の損失
PageRankは、GoogleがWebページの重要度を測るためのアルゴリズムの一つで、リンクの質と量に基づいて決定されます。
リンクは、Webサイトの「票」のようなものであり、リンクが張られることでそのページに評価が渡されます。
リンク切れが発生すると、そのリンクが本来持っていたPageRankが失われます。例えば、SEO評価の高いページから別のページへリンクを張っていたとしても、そのリンクが切れていれば、本来渡るはずだった評価はどこにも届きません。
これは、リンク先のページの評価が上がらないだけでなく、リンク元のページの評価にも間接的に影響を与える可能性があります。
特に、多くの被リンクを受けているページからの内部リンク切れは、大きなPageRankの損失につながるため注意が必要です。
4. サイト全体の信頼性の低下
リンク切れが多いサイトは、ユーザーや検索エンジンに対して「管理が行き届いていない」「情報が古い」「信頼できない」といったネガティブな印象を与えます。
ユーザーは、リンク切れが多いサイトに対して不信感を抱き、再訪をためらうようになるでしょう。
また、検索エンジンも、品質の低いサイト、管理されていないサイトと判断し、検索結果での表示順位を下げる可能性があります。
長期的に見ると、サイトのブランドイメージや信頼性にも悪影響を及ぼし、SEOだけでなくビジネス全体に影響を与えるリスクがあります。



リンク切れを防いでブログの評価を落とさないようにしましょう。
リンク切れの発見方法
リンク切れは放置するとSEOに悪影響を及ぼすため、定期的にチェックし、早期に発見することが重要です。
リンク切れのチェックは難しいですが、こちらの方法を利用することで、効果的にリンク切れを発見すうrことができます。
1. Google Search Consoleを活用する
Google Search Consoleは、Googleが提供する無料のツールで、Webサイトの検索パフォーマンスを監視し、改善するための様々な機能を提供しています。リンク切れの発見にも非常に役立ちます。
「インデックス > ページ」レポートを確認
- Google Search Consoleにログインし、左メニューの「インデックス」から「ページ」を選択します。
- 「クロール済み – インデックス未登録」や「検出 – インデックス未登録」のセクションに、404エラー(見つかりませんでした)として表示されているURLがないか確認します。これは、Googleのクローラーがリンク切れを発見したことを意味します。
- また、「エラー」セクションに直接404エラーが表示される場合もあります。
Google Search Consoleは、Googleが実際にクローラーを巡回させて発見したリンク切れを教えてくれるため、最も信頼性の高い情報源の一つです。
2. リンク切れチェックツールを使う
Google Search Console以外にも、リンク切れを自動で検出してくれる便利なツールが多数存在します。
- Broken Link Checker (WordPressプラグイン): WordPressを使用している場合、このプラグインを導入することで、サイト内のリンク切れを自動で検出し、ダッシュボードに表示してくれます。リンク切れの修正も管理画面から直接行えるため非常に便利です。
- Dead Link Checker (オンラインツール): サイトのURLを入力するだけで、無料でリンク切れをチェックしてくれるオンラインツールです。手軽に利用できるため、WordPress以外のサイトでも活用できます。
- Screaming Frog SEO Spider (デスクトップツール): より詳細なSEO分析が可能なデスクトップツールですが、リンク切れの検出機能も非常に強力です。大規模なサイトの監査にも適しています。
これらのツールは、Google Search Consoleでは検出されない、ユーザーがアクセスする際に発生するリンク切れなども発見できる場合があります。
3. その他のチェック方法
上記以外にも、手動でのチェックやログの確認などもリンク切れの発見に繋がることがあります。
- 手動での定期的な確認: 特に重要なページや、頻繁に更新するページについては、公開前に手動でリンクをクリックして確認する習慣をつけましょう。
- Webサーバーのアクセスログの確認: Webサーバーのアクセスログには、ユーザーやクローラーがアクセスした際に発生したエラーコードが記録されています。404エラーが頻繁に発生しているURLがないか確認することで、リンク切れを発見できる場合があります。
- Google Analyticsの行動フローレポート: ユーザーがどのページからどのページへ移動しているかを示すレポートで、予期せぬ離脱が多い箇所がないか確認することで、リンク切れの可能性を推測できる場合があります。



しっかりとチェックしましょう
リンク切れの具体的な修正方法と対処法
- 1. リンク先のURLを修正・更新する
- 2. 301リダイレクトを設定する
- 3. リンクを削除する
- 4. 404ページを改善する
リンク切れを発見したら、速やかに適切な方法で修正することが重要です。ここでは、主な修正方法と対処法を解説します。
1. リンク先のURLを修正・更新する
最も基本的な修正方法は、リンク先のURLが間違っている場合やリンク先のページが移動した場合に、正しいURLに修正することです。
内部リンクの場合 | サイト内のコンテンツを編集し、リンク切れとなっているアンカーテキストに設定されているURLを正しいものに書き換えます。 |
---|---|
外部リンクの場合 | リンク先のサイトのURLが変更されたか、新しいページが作成されたかを確認し、正しいURLに修正します。もしリンク先のサイト自体がなくなっている場合は、関連性の高い別の情報源を探してリンクを張り替えるか、リンクを削除することを検討します。 |
2. 301リダイレクトを設定する
リンク先のページが完全に削除されたわけではなく、URLが変更されただけで内容が引き継がれている場合は、「301リダイレクト」を設定するのが最も効果的な方法です。
301リダイレクトは、古いページはそのままに古いページのURLから新しいURLへ恒久的に転送する設定です。
これにより、ユーザーは自動的に新しいページへ誘導され、クローラーも新しいページを認識できるようになります。また、古いURLが持っていたSEO評価(PageRankなど)も新しいURLに引き継がれるため、SEO的な損失を最小限に抑えることができます。
設定方法の例:
- WordPressの場合: Redirectionプラグインなどのリダイレクト管理プラグインを利用するか、テーマのfunctions.phpにコードを追記します。
- .htaccessファイル(Apacheサーバーの場合): サーバーのルートディレクトリにある
.htaccess
ファイルに以下の記述を追加します。Redirect 301 /old-page.html https://www.example.com/new-page.html
(※設定を誤るとサイト全体に影響が出る可能性があるため、慎重に行うか専門家に相談してください。)
3. リンクを削除する
リンク先のページが完全に消滅しており、代替となる情報源もない場合や、もはやそのリンクが不要になった場合は、リンク自体を削除することも選択肢の一つです。
特に、外部リンク切れでリンク先のサイトが閉鎖されている場合などは、無理に代替を探すよりも削除する方が手軽で確実な対処法となります。
ただし、内部リンクの場合は、そのリンクがユーザーのサイト回遊やクローラーの巡回に重要な役割を果たしていた可能性もあるため、削除する前にそのリンクの必要性を再検討しましょう。
4. 404ページを改善する
リンク切れを完全にゼロにすることは難しいのが現実です。そのため、万が一リンク切れが発生してしまった場合に備えて、404エラーページを改善しておくことも重要です。
標準の404ページは、ユーザーに「ページが見つかりません」とだけ表示されるため、ユーザーはそこでサイトを離れてしまいがちです。
しかし、工夫された404ページは、ユーザーの離脱を防ぎ、サイト内の他のコンテンツへ誘導するチャンスに変えることができます。
改善ポイント
- 分かりやすいメッセージ: 「お探しのページは見つかりませんでした」など、状況を明確に伝える。
- サイト内検索窓の設置: ユーザーが目的の情報を再検索できるようにする。
- 人気記事や関連記事へのリンク: ユーザーが興味を持ちそうな他のコンテンツへ誘導する。
- トップページへのリンク: サイトの入り口に戻れるようにする。
- お問い合わせフォームへのリンク: 問題を報告できるようにする。
- デザインの工夫: ブランドイメージに合ったデザインにし、ユーザーが不快感を感じにくいようにする。



さまざまな対処方法があるんですね。
リンク切れを未然に防ぐための予防策
- 1. 定期的なリンクチェックの習慣化
- 2. 内部リンク・外部リンクの管理徹底
- 3. コンテンツ更新時の注意点
リンク切れは発生してから対処するよりも、未然に防ぐことが最も効果的です。ここでは、リンク切れを最小限に抑えるための予防策をご紹介します。
1. 定期的なリンクチェックの習慣化
最も基本的な予防策は、定期的にリンク切れチェックを行うことです。月に一度、またはコンテンツを大幅に更新した後など、ルーティンとしてチェックする習慣をつけましょう。
前述のGoogle Search Consoleやリンク切れチェックツールを活用し、自動化できる部分は自動化することで、手間をかけずに効率的にリンク切れを発見できます。
早期発見・早期対応が、SEOへの悪影響を最小限に抑える鍵となります。
2. 内部リンク・外部リンクの管理徹底
リンクを張る際に、以下の点に注意することで、リンク切れの発生を減らすことができます。
内部リンク | パーマリンクの変更は慎重に: 記事のURL(パーマリンク)を変更する際は、その記事にリンクを張っている他のすべての内部リンクも同時に修正するか、301リダイレクトを設定することを忘れないでください。 削除する記事の確認: 記事を削除する際は、その記事に内部リンクを張っている他の記事がないか確認し、必要に応じてリンクを削除するか、代替ページへのリンクに修正しましょう。 |
---|---|
外部リンク | 信頼できる情報源を選ぶ: 外部リンクを張る際は、長期的に安定して運営されている信頼性の高いサイトを選ぶようにしましょう。 定期的なチェック: 外部リンクは自分の管理外のサイトであるため、リンク先のサイトが閉鎖されたり、ページが削除されたりする可能性があります。定期的なチェックで、外部リンク切れも確認するようにしましょう。 |
3. コンテンツ更新時の注意点
コンテンツを更新する際も、リンク切れに繋がる可能性があるため注意が必要です。
- URLの変更: 記事のURLを変更する場合は、必ず301リダイレクトを設定し、古いURLからのアクセスを新しいURLに転送するようにしましょう。
- 画像のパス変更: 記事内で使用している画像の保存場所(パス)を変更した場合、画像が表示されなくなる「画像切れ」が発生します。これも広義のリンク切れと捉えられ、ユーザーエクスペリエンスを損ねます。画像のパスを変更した際は、必ず記事内の画像リンクも修正しましょう。
- 参照元の確認: 記事内で参照している情報源(外部リンク)が、更新によって内容が変わっていないか、または削除されていないかを確認することも重要です。



しっかり予防しましょう
まとめ:リンク切れ対策でSEOを強化しよう
リンク切れは、クローラビリティの低下、ユーザーエクスペリエンスの悪化、PageRankの損失、そしてサイト全体の信頼性低下といった形で、あなたのWebサイトのSEOに深刻な悪影響を及ぼします。
しかし、恐れる必要はありません。Google Search Consoleやリンク切れチェックツールを活用して定期的にリンク切れを発見し、正しいURLへの修正、301リダイレクトの設定、またはリンクの削除といった適切な対処を行うことで、これらの悪影響を最小限に抑えることができます。
さらに、パーマリンクの変更に注意したり、定期的なチェックを習慣化したりするなど、日頃からの予防策を講じることで、リンク切れの発生自体を減らすことが可能です。
リンク切れ対策は、サイトの健全性を保ち、ユーザーと検索エンジンの両方にとって価値のあるWebサイトを構築するための重要なステップです。
本記事で解説した内容を参考に、あなたのWebサイトのリンク切れ対策を徹底し、SEOパフォーマンスをさらに強化していきましょう。