「ChatGPTやGemini、Kimiはなんとなく分かってきたけど、最近『DeepSeek(ディープシーク)』っていうAIの名前もニュースやSNSでよく見かける。あれは何のAIなの?Kimiと同じ中国のAIって聞いたけど、別物なの?」
そんな疑問を持っていませんか。
DeepSeekは、2025年1月の登場時に「低コストで高性能なAI」として世界的に大きな話題になり、株式市場にまで影響を与えたと報じられたAIです。最新版は「DeepSeek V4」と呼ばれ、Kimiとはまた別の中国企業が開発しています。
この記事で分かること
- DeepSeekとは何か(一言でいうと)
- DeepSeekが何で話題になったか
- 無料でどこまで使えるか
- 使う前に気をつけたいこと(データの扱いについて)
読み終える頃には、「DeepSeekとは結局どんなAIなのか」「Kimiとは何が違うのか」「自分が使う必要はあるのか」を、落ち着いて判断できるようになっているはずです。
DeepSeekとは?一言でいうと「中国DeepSeek社が作った、モデルを無料公開する“オープン”なAI」

DeepSeekとは、質問を入力すると文章で答えてくれる、チャット形式のAIサービスです。開発しているのは、中国・杭州を拠点とするDeepSeek(深度求索)社で、AI分野に特化したスタートアップ企業です。
ここで、これまでこのサイトで紹介してきたAIツールとの開発元の違いを整理しておきましょう。
ChatGPT(OpenAI・米国)、Gemini(Google・米国)、Claude(Anthropic・米国)は、いずれも米国の企業が開発したAIです。そしてKimi(Moonshot AI・中国)は中国の企業が開発したAIでした。
DeepSeekも中国の企業が開発したAIですが、Kimiを開発したMoonshot AI社とは全くの別会社であり、DeepSeekとKimiは「同じ中国発だが、別の会社が作った別のAI」という関係にあります。
名前も開発元も似ていないため混同しにくいと思われがちですが、「中国発の無料AIチャット」という共通点から、両者をまとめて捉えてしまう方も少なくありません。まずはこの違いをはっきり押さえておきましょう。
役割の違いをもう少し噛み砕くと、Kimiは長い文章の読み込みや画像への対応など「チャットとしての使いやすさ」を磨き込む方向性が強いAIです。
一方DeepSeekは、後述する「モデルの中身を無料で公開する」という珍しい方針(オープンウェイト路線)と、低コストで高い性能を実現したとされる話題性が特徴のAIという違いがあります。
Kimiについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
Kimi K3とは?中国発の無料AIチャットの特徴と使い方を初心者向けに解説
DeepSeekが世界的に注目を集めたのは2025年1月のことでした。
当時公開された「V3」「R1」というモデルが、既存の大手AIと同水準の性能を、大幅に低いとされる開発コストで実現したと報じられ、世界のAI業界や株式市場にまで大きな影響を与えたとされています。
この出来事は「DeepSeekショック」と呼ばれることもあります。断定的な性能比較の数値までは本記事では扱いませんが、それだけ大きな話題になった経緯があるAIだと理解しておくとよいでしょう。
現在の最新版は「DeepSeek V4」です。
V4はさらに「V4-Pro」と「V4-Flash」という2つのモデルに分かれており、V4-Proは高い性能を重視したモデル、V4-Flashは軽量で処理速度を重視したモデルとされています。
どちらも長い文章を一度に扱える点は共通しています。本記事は、この執筆時点(2026年9月)で最新のDeepSeek V4について解説していきます。
DeepSeekの特徴・できること

ここでは、DeepSeekの特徴を、AI初心者にも分かりやすい3つのポイントに整理してお伝えします。
1. モデルの中身を無料で公開している(オープンウェイト)
DeepSeekの最大の特徴として紹介されているのが「オープンウェイト」と呼ばれる方針です。
少し専門的な言葉ですが、分かりやすく言い換えると「AIの頭脳にあたる部分(モデルの重み)の設計図を、誰でも無料でダウンロードできる形で公開している」ということです。
技術に詳しい人であれば、自分のパソコンやサーバーにダウンロードして自分だけの環境でAIを動かすこともできます。
とはいえ、一般の読者がこの仕組みを自分で扱う必要はまったくありません。
難しい設定をしなくても、後述する公式サイトやアプリのチャット画面から、誰でも手軽に試すことができます。「モデルの中身まで公開している、珍しい方針のAI」という点だけ押さえておけば十分です。
ちなみにKimiにはこうしたオープンウェイトの方針はなく、この点がDeepSeekならではの特徴と言えます。
2. 長い文章もまとめて読み込める
DeepSeek V4(V4-Pro・V4-Flashの双方)は、非常に長い文章を一度にまとめて読み込める点も特徴です。
専門的には「コンテキストウィンドウ(AIが一度に把握できる情報量の枠)」と呼ばれ、V4では100万トークン程度まで扱えるとされています(本記事執筆時点)。
トークンとは、AIが文章を処理するときの文字のかたまりの単位のことで、日本語の場合、おおまかに数十万字規模の文章に相当すると考えておくとイメージしやすいでしょう。
分かりやすく言い換えると、「分厚い資料や本一冊分に近いような長い文章でも、要約や質問への回答を一度にまとめて任せられる」という特徴です。長い議事録や複数の資料を横断して確認したい場面で強みを発揮するとされています。
3. 無料の範囲でも高性能なやり取りができるとされる
DeepSeekの公式チャット(Webサイト・スマホアプリ)には、そもそもサブスクリプション型の有料プランというもの自体が存在しません(本記事執筆時点)。チャットでのやり取りは基本的にすべて無料で利用できます。
2025年1月の登場時に話題になった「低コストで高性能」という評判の通り、無料の範囲でも実用的なレベルのやり取りができるとされています。
ただし、この点についての詳しい料金の考え方は、次の見出しで改めて解説します。
DeepSeekの始め方(3ステップ)

DeepSeekは、パソコンのブラウザでもスマホアプリでも、次の3ステップで始められます。
公式サイト(chat.deepseek.com)またはスマホアプリで、メールアドレスなどで無料登録する
公式サイト(chat.deepseek.com)にアクセスするか、スマホの場合はアプリストアで「DeepSeek」を検索してアプリをインストールします。メールアドレスなどを使って無料でアカウント登録でき、クレジットカードの登録は必須ではありません(本記事執筆時点)。
チャット画面を開き、必要に応じてモデルを確認する
ログイン後、チャット画面が表示されます。画面上にモデルを選ぶメニューがある場合は、V4-ProやV4-Flashといった名称が並んでいることがあります。どちらを選ぶべきか迷う場合は、標準で選ばれているモデルのままで問題ありません。
質問を入力するか、資料を送ってみる
画面下部の入力欄に知りたいことを入力してみましょう。長い資料のファイルをアップロードすることもできます。まずは簡単な質問から試して、回答の雰囲気を確かめてみるのがおすすめです。
モデルを自分で運用する機能は無理に触らなくてよい
DeepSeekにはモデルをダウンロードして自前で動かす機能や、API経由での開発者向けの利用も用意されていますが、一般ユーザーがチャットで使う分には、こうした機能に触れる必要はありません。まずは通常のチャット画面での質問から試せば十分です。
無料でどこまで使える?料金プランの目安

DeepSeekの公式チャット(chat.deepseek.comおよびスマホアプリ)には、そもそもサブスクリプション型の有料プランが存在しません(本記事執筆時点)。
ChatGPTやGemini、Claudeのように「無料プランと有料プランの2段階」がある形とは異なり、DeepSeekは個人向けのチャット機能そのものがすべて無料で提供されています。
一方で、開発者がプログラムからDeepSeekを呼び出して使う「API」という利用形態も用意されており、こちらは従量課金の仕組みです。
2026年8月16日からは、時間帯によって料金が変わる「ピーク/オフピーク制」の料金体系に変更されたとされ、オフピーク時間帯はピーク時の半額程度になるとされています(本記事執筆時点)。
ただし、具体的な単価は変動が速く、本記事では断定的な金額の記載を避けます。
API利用は、開発者がシステムに組み込んで使うための仕組みであり、一般の副業初心者が直接触れる機会は多くありません。「まずは無料のチャット窓口から試してみれば十分」と考えてよいでしょう。
料金プランや利用できる範囲は変更されることが多い項目です。実際に本格的に使い込む前には、必ず公式サイトで最新の内容を確認するようにしてください。
副業初心者はDeepSeekをどう使える?

DeepSeekの「長い文章の読み込み」「無料で使える範囲の広さ」という特徴は、副業ブログのリサーチ作業と相性がよい場面があります。ここでは、副業初心者が取り組みやすい活用例を紹介します。
- 長い資料やPDFをアップロードして、要点だけをまとめてもらう
- 複数のページにまたがる長文の情報を一度に読み込ませ、記事に使えそうな要素を洗い出してもらう
- 調べた内容や集めた資料をもとに、ブログ記事の見出し構成の叩き台を相談する
- ChatGPTやGemini等ですでに書いた下書きを、別の視点から見直してもらう
特に「長い資料やPDFの要約」は、無料の範囲でも比較的まとまった分量を一度に処理できる可能性がある場面です。副業の時間が限られている方にとって、資料を読み込む手間を減らせるのは大きな助けになるでしょう。
ここで一つ、筆者としての考えを述べておきたいと思います。次々と新しいAIが登場する中で、そのどれか一つに絞り込もうと焦る必要はありません。
ChatGPTやGemini、Kimiといった使い慣れたツールがあるなら、それを軸にしつつ、DeepSeekのように無料で試せる新しいツールが出てきたときは、気軽にその範囲だけ触ってみる、という姿勢で十分ではないでしょうか。
複数のツールを比較しながら、自分の作業に合うものを少しずつ見極めていく、くらいの気楽さで向き合うのがよいと考えます。
調べた内容をもとに実際にブログ記事を書く手順については、以下の記事で詳しく解説しています。
AIを使ってブログ記事を書く方法とは?ネタ探し・下書き作成を効率化するコツ
使う前に知っておきたい注意点(データの扱いについて)

DeepSeekを使う前に、他のAIツール以上に丁寧に知っておいてほしい注意点があります。それが、データの扱いについてです。
日本の個人情報保護委員会は2025年2月3日、DeepSeekの利用に関する情報提供を公表しました。
その中で、DeepSeek社が取得した個人情報を含むデータは中国国内に所在するサーバーに保存され、当該データには中国の法令(個人情報保護法・サイバーセキュリティ法など)が適用されることが指摘されています。
あわせて2025年2月6日には、デジタル庁のデジタル社会推進会議幹事会からも、政府機関などに向けて「DeepSeek等の生成AIの業務利用に関する注意喚起」の事務連絡が発出されました。
また、複数の海外メディアの報道では、イタリア・韓国・台湾・オーストラリアなど、複数の国・地域の政府機関がDeepSeekの利用を制限したり、調査を行ったりしたと報じられています。
こうした対応の背景には、データの保存場所や取り扱い方針に関する懸念があるとされています。
だからといって、「DeepSeekは危険だから使わない方がよい」と断定することは避けたいと思います。
むしろ大切なのは、こうした事実を知った上で、氏名・住所・勤務先・口座情報といった個人が特定される情報や、仕事上の機密情報の入力は避けるという具体的な行動を徹底することです。
これは、DeepSeekに限らずどのAIツールに対しても言える基本のルールですが、DeepSeekについては特にこの点を意識しておくとよいでしょう。
「重要な情報は自分で確認する」「入力する情報を選ぶ」という基本姿勢は、これまで紹介してきたKimiを含む海外発のAIツール全般と共通する考え方です。
この点について、筆者としての考えも一つ添えておきます。便利なツールほど、その裏側でどういった仕組みが動いているのかを知らないまま使ってしまいがちです。
しかし、便利さと引き換えに何が起こりうるのかをあらかじめ知った上で、使うかどうか・何を入力するかを自分で選べることこそが、新しいAIツールとの付き合い方として大切なのではないでしょうか。
知らずに使うのと、知った上で慎重に使うのとでは、同じ「使う」でも意味合いが大きく変わってくると思います。
ChatGPT・Gemini・Claude・Kimi・DeepSeek、結局どう使い分ける?
ここまでの内容を、表で一度に見比べられるように整理しました。
| 項目 | ChatGPT | Gemini | Claude | Kimi | DeepSeek |
|---|---|---|---|---|---|
| 開発元 | OpenAI | Anthropic | Moonshot AI | DeepSeek | |
| 開発元の国 | 米国 | 米国 | 米国 | 中国 | 中国 |
| 得意とされる分野の傾向 | 幅広い用途への対応力・知名度の高さ | 検索や他のGoogleサービスとの連携 | 丁寧で自然な文章表現・落ち着いた対話 | 長文の読み込み・画像対応(マルチモーダル) | モデルの無料公開(オープンウェイト)・低コストで高性能とされる話題性 |
| 無料範囲の目安 | 基本的なチャットが無料で利用可(本記事執筆時点) | 基本的なチャットが無料で利用可(本記事執筆時点) | 基本的なチャットが無料で利用可(本記事執筆時点) | チャット・ファイル・検索が無料で利用可とされる(本記事執筆時点) | サブスク型有料プラン自体がなくチャットは無料(本記事執筆時点) |
| データの扱いに関する留意点 | 重要情報の入力は避けるのが基本 | 重要情報の入力は避けるのが基本 | 重要情報の入力は避けるのが基本 | 開発元の国が異なるため個人情報・機密情報の入力は特に慎重に | 個人情報保護委員会が2025年2月に注意喚起。個人情報・機密情報の入力は避ける |
| こんな人におすすめ | まず最初にAIを触ってみたい人 | Googleサービスを普段から使っている人 | 文章の質・読みやすさを重視したい人 | 長い資料の読み込みを気軽に試したい人 | 話題のAIがどんなものか無料範囲で覗いてみたい人 |
※各ツールの機能・料金・無料範囲は変更されることが多いため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
この表からも分かる通り、5つのツールにはそれぞれ得意とされる傾向の違いがあります。すでにChatGPTやGemini、Kimiのいずれかを使い慣れている方が、無理にDeepSeekへ乗り換える必要はありません。
「話題になっていたAIがどんなものか気になる」というきっかけがあれば、データの扱いに関する注意点を踏まえた上で、無料の範囲でまず試してみる程度で十分でしょう。
よくある質問(FAQ)
最後に、DeepSeekに関してよく寄せられる質問に、まとめて回答します。
まとめ
DeepSeek(DeepSeek V4)は、中国のDeepSeek社が開発したチャットAIで、Kimi(Moonshot AI社製)とは別の会社が作った別のAIです。
モデルの中身を無料で公開する「オープンウェイト」という珍しい方針や、2025年1月に「低コストで高性能」として世界的に話題になった経緯が特徴で、公式チャットは無料で利用できます。
一方で、日本の個人情報保護委員会による注意喚起があるなど、データの扱いについては他のAIツール以上に慎重になる必要がある点も事実です。
氏名・住所・勤務先情報などの個人情報や、仕事上の機密情報は入力しないことを徹底した上で、気になったときに無料の範囲で軽く試してみる、くらいの気軽さで向き合えば十分です。
今すぐ本格的に使い始めなければならない、というものではありません。
調べた内容をもとに実際にブログ記事を書く手順については、以下の記事もあわせてご覧ください。
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