【SEO担当者向け】被リンク否認ツールの正しい使い方と注意点虎の巻

被リンク否認

気づいたら、変な被リンクがいっぱいある

被リンクが多くなってからサイトが上位表示されなくなった

被リンクは、一般的にサイトの評価を上げるものですが、悪意のある被リンクや低評価サイトからの被リンクを受けるとサイトの価値を下げてしまうことがあります。

そんな場合に利用したいのが「被リンク否認」です。

こちらの記事では、被リンク否認が重要な理由どんな時に否認すべきか、実際のやり方についてご紹介します。

被リンク否認の仕方を探している方や、被リンク否認した方が良いか悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。

目次

被リンク否認とは?なぜSEOで重要なのか?

被リンク否認とは、Googleが提供するツール「Disavow Tool(サイトリンク否認ツール)」を使い、自分のサイトに向けられた特定の被リンクを無効化するプロセスです。

これは、主にスパムや品質の低いサイトからのリンクが原因で、サイトのSEO評価が下がるのを防ぐために行われます。

相手側からの発リンクはそのままに、こちらで被リンクの否認を行うだけで良いので気軽に行えます。

1. 被リンク否認が必要なケース

被リンク否認は、以下のような特定のケースでのみ必要となります。

手動ペナルティを受けた場合Googleの担当者が、あなたのサイトに不自然な被リンクがあることを確認した場合、Google Search Consoleに手動ペナルティの通知が届きます。
この通知が来た場合、その原因となっている被リンクを特定し、否認することがサイトの回復に必須となります。
サイトの評価が不自然に低い場合検索順位が突然大幅に下落したにもかかわらず、その原因が特定できない場合、悪質な被リンクが影響している可能性があります。
特に、「ペンギンアップデート」のようなアルゴリズムによるペナルティを受けている疑いがある場合、被リンクの否認を検討する価値があります。
過去のSEO施策の負の遺産過去に「安価な被リンク購入」を謳う悪質なSEO会社に依頼し、大量のスパムリンクを貼られてしまったようなケースです。
これらのリンクが原因で、現在のサイトの評価が下がっている可能性があります。

こうした場合には被リンク否認を行うことをおすすめします。

2. ペナルティの種類と被リンクの関係

Googleのペナルティには、主に「手動ペナルティ」と「アルゴリズムによるペナルティ(自動ペナルティ)」の2種類があります。

手動ペナルティGoogleの担当者が直接サイトを審査し、不正な行為(例:スパムリンク)を発見した場合に課されます。
Google Search Consoleに通知が届くため、原因が明確です。
この場合、否認ツールを使って問題のあるリンクを削除し、再審査リクエストを提出することで、ペナルティが解除される可能性があります。
アルゴリズムによるペナルティ
(自動ペナルティ)
Googleのアルゴリズム(例:ペンギンアップデート)が、低品質なリンクを検知した場合に自動的にサイトの評価を下げるものです。
通知がないため、原因の特定が難しいことがあります。
被リンク否認は、このアルゴリズムによる評価低下の回復にも役立つことがありますが、手動ペナルティと異なり、明確な解除プロセスはありません

いずれにしても不安な被リンクは確認しておいた方が良さそうですね。

被リンク否認ツールの使い方【Google Search Console】

被リンク否認ツールは、Google Search Consoleから利用できます。誤った使い方をすると、サイトの評価を下げてしまうリスクがあるため、慎重な対応が求められます。

1. 否認リスト作成前の事前準備

被リンク否認
  1. Google Search Consoleで被リンクを確認する: まず、Google Search Consoleの左メニューにある「リンク」レポートを開きます。ここで、自分のサイトに貼られている被リンクの一覧を確認できます。
  2. 被リンク一覧のダウンロード: 「上位のリンク元サイト」または「詳細」から、被リンク元サイトの一覧をCSV形式でダウンロードします。これにより、どのサイトからリンクを受けているかを一覧で確認できます。
  3. 悪質リンクを特定する: ダウンロードしたリストを精査し、以下のような特徴を持つサイトを見つけ出します。
    • コンテンツが不自然で、明らかにスパムサイトと思われるもの: 意味不明な日本語が羅列されていたり、広告だらけだったりするサイト。
    • 被リンク元のサイトと自分のサイトの関連性が全くないもの: 例えば、あなたがレシピサイトを運営しているのに、海外のオンラインカジノサイトからリンクが貼られているようなケース。
    • 大量の外部リンクが貼られているディレクトリサイト: 質の低い、リンク集のようなサイト。

2. 被リンク否認の具体的な手順

  1. 否認リスト(Disavow File)の作成: 特定した悪質リンクをテキストファイル(.txt)にまとめます。
    • URL単位で否認する場合: http://spam-link-page.com/spam-page.html のように、特定のページからのリンクを1行ずつ記述します。
    • ドメイン単位で否認する場合: domain:spam-link-domain.com と記述することで、そのドメイン全体からのリンクを全て否認できます。これは非常に強力なため、安易な使用は避けるべきです。
  2. 否認ツールの利用: 作成した否認ファイルを、Google Search Consoleの否認ツールページにアップロードします。

3. 否認リストのアップロード方法

被リンク否認
  1. 被リンク否認ツールページにアクセス: Googleの被リンク否認ツール にアクセスし、対象のプロパティ(サイト)を選択します。
  2. ファイルのアップロード: 「否認リストをアップロード」ボタンをクリックし、事前に作成したテキストファイルを選択してアップロードします。
  3. 注意点: 以前のリストは上書きされるため、否認リストは常に最新のものをアップロードする必要があります。
  4. 完了: アップロードが完了すると、Googleに否認リクエストが送信されます。ただし、Googleがこれを処理するまでには時間がかかります。

被リンク否認の手続きはそれほど難しくはなさそうですね。

否認すべき被リンクの判断基準

被リンク否認は、あくまで「スパム的な被リンクを排除する最終手段」です。安易な否認は、かえって有益なリンクまで失うリスクがあります。

そのため、どんな基準で否認するかしっかりと基準を持っておきましょう。

1. どんな被リンクがSEOに悪影響を及ぼすのか

SEOに悪影響を及ぼす可能性のある被リンクは、主に以下のようなものです。

スパムやアダルトコンテンツのサイトからのリンクサイトの内容があなたのビジネスと全く関係のない、明らかに低品質なスパムサイトや成人向けコンテンツサイトからの被リンクは、Googleからの評価を大きく下げる原因になります。
関連性のないサイトからの被リンクあなたが健康食品のサイトを運営しているにもかかわらず、全く関連のない海外の金融サイトやギャンブルサイトから大量のリンクが貼られている場合、不自然なリンクと見なされる可能性があります。
低品質なディレクトリサイトやリンク集からの被リンクコンテンツがほとんどなく、ただ外部リンクだけが大量に貼られているような、昔ながらのディレクトリサイトからのリンクは否認対象となることが多いです。
アンカーテキストが不自然なリンク「痩せる方法」というキーワードで検索順位を上げたいからといって、無関係なサイトから大量に「痩せる方法」というアンカーテキストでリンクを貼られた場合、これは不自然なリンクと判断される可能性が高いです。

明らかに「不自然な被リンク」のみが悪影響を及ぼすと考えて良さそうですね。

2. 被リンク否認ツールを使うべきかどうかの判断フロー

被リンク否認は、本当に必要な時だけ使うべきです。以下のフローで判断してください。

Googleから手動ペナルティの通知が来ているか?Yes: Google Search Consoleに通知が来ている場合、原因となっているリンクを否認することが必須です。
No: 通知が来ていない場合、次に進みます。
あなたのサイトに不自然な被リンクが大量にあるか?Yes: 過去に悪質なSEO会社に依頼した、意図せずスパムリンクが増えているなど、明らかに不自然なリンクが大量にある場合は否認を検討します。
No: ほとんどのサイトは自然なリンクの増減を繰り返しているため、この場合は否認ツールを使う必要性は低いです。
Googleは、ほとんどの場合、悪質なリンクを自動で無視していることを理解しているか?Yes: 被リンク否認は最後の手段であり、基本的に不要であることを理解している。
No: Googleは悪質なリンクを自動で評価対象から外す技術を持っています。そのため、手動ペナルティを受けていない限り、安易な否認は避けるべきです。

3. サイト運営者が陥りがちな間違い

良いリンクまで否認してしまう被リンク否認は、サイトの評価を上げるリンクまで否認してしまうリスクがあります。
たとえば、あなたのサイトが掲載された有名なニュースサイトからのリンクを、関連性がないと勘違いして否認してしまうようなケースです。
被リンクの否認を万能薬だと考える否認作業は、あくまでサイトのペナルティを解除したり、評価の低下を防いだりするための一時的な対処法です。
否認しただけで、サイトの検索順位がすぐに回復するわけではありません。根本的な解決策は、質の高いコンテンツを作り続けることです。

明確に良くない被リンクがあると認識するまでは被リンクの否認はしなくても良さそうですね。

被リンク否認後の効果と注意点

被リンク否認は、実行してから効果が出るまでに時間がかかるため、慌てずに、経過を観察することが重要です。

実際に、被リンク否認後の対応や考え方を紹介します。

1. 否認した被リンクの効果が反映されるまでの期間否認リストをアップロードしてから、Googleがそれを処理し、サイトの評価に反映させるまでには、数週間から数ヶ月かかる場合があります。
特に手動ペナルティの場合は、再審査リクエストを送信する必要があるため、その承認を待つ時間も含まれます。
Googleのクロールサイクルやアルゴリズムの更新タイミングにも左右されるため、すぐに結果が出ないからといって焦る必要はありません。
2. 否認後の経過観察と確認方法Google Search Consoleでの確認: 否認リストが正常にアップロードされているか、否認ツールページで確認できます。また、手動ペナルティを受けていた場合は、再審査リクエストのステータスが「審査中」から「承認済み」に変わったかどうかをチェックしましょう。

検索順位の推移を追う: 否認作業後に、主要なキーワードの検索順位がどのように変化しているかを定期的に確認します。順位の回復傾向が見られれば、否認作業が功を奏した可能性があります。Google Analyticsなどのツールで、サイトへのオーガニック検索トラフィックが増加しているかどうかも併せて確認すると良いでしょう。

被リンクの定期的なチェック: 否認作業を行った後も、悪質な被リンクが新たに追加される可能性はゼロではありません。そのため、定期的に(例えば1ヶ月に1回など)被リンクをチェックする習慣をつけましょう。
3. 被リンク否認はあくまで一時的な対処法最終的なゴールは、良質なコンテンツを作成し、自然な形で質の高い被リンクを獲得することです。
否認作業は、サイトの健全性を保つための一時的なメンテナンス作業と捉え、本質的なSEO対策に集中しましょう。
質の高いコンテンツは、自然な被リンクを呼び込み、サイトの評価を長期的に高めます。

被リンク否認はサイト運営者にとって重要な作業ですが、慎重な判断と継続的な観察が成功の鍵を握ります。

重要な作業ではあるものの結果は気長に待たないといけないのですね。

【まとめ】被リンク否認でサイトのSEOを改善しよう

被リンク否認は、サイトのSEO評価を回復させるための強力な手段ですが、むやみに行うべきではありません。

もし、被リンクの判断に自信がない場合は、SEOの専門家やコンサルタントに相談することも一つの手です。誤った否認は、取り返しのつかない結果を招く可能性があります。

最終的なゴールは、良質なコンテンツを作成し、自然な形で質の高い被リンクを獲得することです。否認作業は、サイトの健全性を保つための一時的なメンテナンス作業と捉え、本質的なSEO対策に集中しましょう。

ご自身のサイトに悪質な被リンクがあるか、一度確認してみてください。

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この記事を書いた人

穴澤虎子のアバター 穴澤虎子 SEOデザイナー

アフィリエイトブログ歴は10年ほどです。アフィリエイトの報酬月額100万円程度です。現在は企業のSEOやサイト構成作成に携わっています。

企業が参入し、個人が副業ブログで稼ぐことはできないと言われていますが、扱う商材を間違わなければ稼ぐことができます。
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参考になりましたら幸いです。

なお、企業のお仕事をしているため本名が出せません。ペンネームでの投稿失礼します。

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