WordPress引っ越しでアクセス増加!?SEOに強い移行手順を徹底解説 虎の巻

ワードプレス引越し

【PR】こちらのサイトにはPRを含む場合があります。

WordPressの引っ越しをしたいのだけど難しそう…

WordPressの引っ越しでSEO評価が下がったらどうしよう?

WordPressサイトの引っ越しは専門知識が必要で複雑なイメージがありますが、実はサイトのアクセス数を増やしSEO評価を高める絶好のチャンスでもあります。

現在のサーバーへの不満を解消しより高速で安定した環境へ移行することで、ユーザー体験が向上し、結果として検索順位アップにも繋がるからです。

この記事ではブログ初心者から中級者の方でも自分でWordPressの引っ越しを成功させられるよう、SEO評価を下げずに移行する具体的な手順を徹底解説します。

プラグインを使った簡単な方法から万が一のトラブルへの対処法、そして引っ越し後に必ずやるべきSEO対策まであなたのサイトを次のステージへ導くための全知識をまとめました。

もう、WordPressの引っ越しで悩む必要はありません。この記事を読めば、あなたは自信を持ってサイト移行を進め、アクセスが増えより快適になったWordPressサイトを手に入れられるでしょう。

目次

WordPress引っ越しでなぜアクセスが増える?SEOとサーバーの関係

WordPressの引っ越しは、単なるサイトの移転ではありません。

適切な手順とサーバー選びによって、実はサイトのアクセス数を増やし、SEO評価を高める大きなチャンスになります。

ここでは、サーバー環境とSEOがどのように密接に関わっているのかを解説します。

1. SEO評価とサーバー環境の密接な関係

WordPressサイトの表示速度や安定性は、Googleがサイトを評価する上で非常に重要な要素です。

Googleはユーザーにとって価値のあるサイトを上位表示させる傾向にあり、その「価値」にはサイトの使いやすさも含まれます。

サーバーの応答速度が遅かったり、頻繁にサーバーダウンが発生したりすると、ユーザーはストレスを感じてすぐにサイトを離れてしまいます。

このような行動はGoogleにネガティブなシグナルとして伝わり、SEO評価の低下に繋がる可能性があります。逆に、快適なサーバー環境はSEO評価の向上に貢献します。

2. 表示速度改善によるユーザー体験(UX)向上とSEO効果

サイトの表示速度は、ユーザー体験(UX)に直結します。

いくら魅力的なコンテンツがあっても、表示に時間がかかるとユーザーはイライラしてしまい、サイトを閲覧するのを諦めてしまうでしょう。

Googleも表示速度をランキング要因の一つとして公言しており、特にモバイルでの表示速度は重視されています。

高速なサーバーへ引っ越すことでサイトの表示速度が改善されればユーザーの離脱率が低下し、サイトの滞在時間やページビュー数が増加する可能性があります。

これらの要素は、結果的にSEO評価の向上に繋がります。

3. 安定稼働がGoogleからの信頼に繋がる理由

サーバーの安定稼働は、Googleからの信頼を得る上で不可欠です。

サイトが頻繁にダウンしたり、アクセスできない状態が続いたりすると、Googleはサイトが信頼できないと判断し、クローラーの巡回頻度を下げたり、検索順位を下げたりする可能性があります。

これは、Googleがユーザーに常に最高の情報を提供しようとしているためです。

質の高いコンテンツを提供していても、サイト自体が不安定であれば、その価値を最大限に伝えられません

安定したサーバーへの引っ越しは、Googleに「このサイトは常にアクセス可能で、質の高い情報を提供している」という良いシグナルを送り続けることになります。

4. 引っ越しはサイト改善のチャンス!SEO観点でのメリット

WordPressの引っ越しは、単にサーバーを移し替えるだけでなく、サイト全体の健全性を高める絶好の機会です。

例えば、新しいサーバーでWordPressをクリーンな状態で再構築することで、不要なデータやプラグインが整理され、サイトの軽量化に繋がります。

また、より高性能なサーバーに移行することで、大量のアクセスにも耐えられるようになり、ビジネスの拡大にも対応できます。

さらに、セキュリティ対策が強化されたサーバーを選ぶことで、サイトの安全性が向上し、これも間接的にSEOに良い影響を与える可能性があります。

引っ越しを機に、サイトのパフォーマンス全体を見直し、SEOに強いサイトへと生まれ変わらせましょう。

引っ越し前に知っておくべきこと:失敗しないための準備

WordPressの引っ越しは、計画なしに進めると予期せぬトラブルに繋がりかねません。

失敗なくスムーズに移行を完了させるためには、事前の準備が非常に重要です。ここでは、引っ越しを成功させるために不可欠な5つのポイントを解説します。

1. 現状把握:現在のサーバーとWordPressの状態を確認しよう

引っ越しを始める前に、まずは現在利用しているサーバーとWordPressの状態を把握しましょう。

  • 現在のレンタルサーバーの情報: 契約しているレンタルサーバーの名前、プラン、現在のディスク使用量、データベースのバージョン(MySQL/MariaDBなど)、PHPのバージョンなどを確認してください。これらの情報は、新しいサーバーを選ぶ際の基準になります。
  • WordPressのバージョン: 現在稼働しているWordPressのバージョンを確認しましょう。もし古いバージョンの場合は、引っ越し前に最新版にアップデートすることを検討してください。
  • インストール済みのプラグインとテーマ: 使用しているプラグインやテーマの数と種類を把握し、特に必須の機能を持つものはメモしておきましょう。不要なプラグインは引っ越し前に削除することで、作業を効率化できます。
  • サイトのファイルサイズとデータベースサイズ: サイト全体のファイル容量とデータベースの容量を確認します。これは新しいサーバーのディスク容量を選ぶ際の参考になります。

これらの情報を明確にすることで、引っ越し先での互換性問題や容量不足といったトラブルを未然に防げます。

2. 新しいレンタルサーバー選びのポイント(速度、安定性、コスト)

引っ越し先となる新しいレンタルサーバー選びは、サイトの将来的なパフォーマンスを左右する重要な決定です。以下の点を考慮して選びましょう。

  • 速度: サイトの表示速度はSEOにもユーザー体験にも直結します。LiteSpeedなどの高速Webサーバーを採用しているか、SSDを使用しているか、キャッシュ機能が充実しているかなどを確認しましょう。無料の速度計測ツールで、候補サーバーのデモサイトや既存ユーザーのサイトを調べてみるのも有効です。
  • 安定性(稼働率): サーバーが頻繁にダウンしたり、応答が遅くなったりしないか確認が必要です。高い稼働率(99.9%以上が目安)を謳っているか、過去の障害情報などを調べてみましょう。安定したサーバーは、サイトの信頼性を保ち、SEO評価の維持にも繋がります。
  • コスト: 月額料金だけでなく、初期費用や更新費用、SSL証明書の有無など、トータルでかかる費用を比較検討しましょう。安さだけで選ぶと、後々パフォーマンスやサポートに不満が出る可能性もあります。
  • WordPressの推奨環境: 多くのレンタルサーバーがWordPressの推奨環境(PHPバージョン、MySQLバージョンなど)を公開しています。これに合致しているか確認してください。
  • サポート体制: トラブル時に迅速かつ的確なサポートを受けられるかどうかも重要です。電話、メール、チャットなど、どのようなサポートが提供されているか、営業時間なども確認しておきましょう。

3. 引っ越し方法の選択肢とそれぞれの特徴(プラグイン vs 手動)

WordPressの引っ越し方法には、大きく分けて「プラグインを利用する方法」と「手動で行う方法」の2種類があります。それぞれの特徴を理解し、自分のスキルや状況に合った方法を選びましょう。

プラグインを利用する方法特徴: 専用のプラグイン(例: All-in-One WP Migration, Duplicator)を使うことで、ファイルとデータベースをまとめてエクスポート・インポートできます。専門的な知識が少なくても比較的簡単に作業できるのが最大のメリットです。
メリット: 初心者でも扱いやすく、作業時間を大幅に短縮できる可能性があります。
デメリット: 大容量のサイトでは有料版へのアップグレードが必要になる場合や、プラグインによっては環境依存でエラーが発生することもあります。
手動で行う方法特徴: FTPソフトを使ってWordPressのファイルをダウンロード・アップロードし、phpMyAdminなどを使ってデータベースをエクスポート・インポートする方法です。
メリット: プラグインに依存しないため、トラブルシューティングがしやすい場合があります。プラグインの容量制限などを気にせず、大規模なサイトでも対応可能です。
デメリット: データベース操作やファイル構造に関する専門知識が必要で、手順が複雑なため初心者には難易度が高いです。少しでも手順を間違えるとサイトが壊れるリスクがあります。

ご自身の技術レベルとサイト規模を考慮して、最適な方法を選びましょう。

4. バックアップは最重要!完全なデータ保存の手順

WordPressの引っ越しにおいて、バックアップは最も重要な工程です。万が一のデータ消失や破損に備え、必ず完全なバックアップを取得しましょう。

バックアップの種類WordPressファイル: FTPソフトを使って、WordPressがインストールされているすべてのファイルとフォルダ(wp-content、wp-admin、wp-includesなど)をローカルPCにダウンロードします。
データベース: phpMyAdminなどのツールを使って、WordPressのデータベースをエクスポート(SQL形式)します。データベースには記事の内容、コメント、ユーザー情報など、サイトの核となるデータが保存されています。
バックアップの手順プラグインでのバックアップ: BackWPupやUpdraftPlusなどのバックアッププラグインを使用すると、ファイルとデータベースをまとめてバックアップできます。定期的な自動バックアップ設定も可能です。
手動でのバックアップ: FTPソフトで全ファイルをダウンロードし、phpMyAdminでデータベースをエクスポートします。この方法は確実性が高いですが、手間がかかります。
レンタルサーバーのバックアップ機能: 多くのレンタルサーバーが独自のバックアップ機能を提供しています。これも活用し、二重三重にバックアップを取ることを推奨します。
保存場所取得したバックアップデータは、ローカルPCだけでなく、Google DriveやDropboxなどのクラウドストレージにも保存し、分散管理しましょう。

複数の方法でバックアップを取り、安全な場所に保管することで、安心して引っ越し作業を進められます。

5. 引っ越し作業中にサイト停止を防ぐための対策

サイトの引っ越し中にアクセスができなくなると、ユーザー体験の低下やSEO評価への悪影響が懸念されます。以下の対策を講じて、サイト停止のリスクを最小限に抑えましょう。

  • テスト環境での事前確認: 可能であれば、新しいサーバーに本番環境と全く同じテスト環境を構築し、そこで引っ越し作業をシミュレーションします。これにより、本番移行前の問題を洗い出せます。
  • 時間帯の選定: サイトへのアクセスが少ない時間帯(深夜や早朝など)に引っ越し作業を行いましょう。これにより、ユーザーへの影響を最小限に抑えられます。
  • メンテナンスモードの活用: 引っ越し作業中にサイトを一時的に閉鎖する「メンテナンスモード」を有効にすることで、ユーザーに作業中であることを伝え、表示崩れなどを見られることを防げます。メンテナンスモード用のプラグインを利用すると便利です。
  • DNS反映時間の考慮: ドメインのDNS情報を新しいサーバーに向ける設定変更(DNS切り替え)には、最大で24〜72時間程度の反映時間が必要です。この間は旧サーバーと新サーバーの両方でサイトが稼働するようにしておき、切り替えが完了したら旧サーバーのデータを削除するなど、スムーズな移行を心がけましょう。
  • アクセス状況のモニタリング: Googleアナリティクスなどのツールで、引っ越し前後のアクセス状況を継続的にモニタリングしましょう。もしアクセス数の急激な変動があれば、早急に原因を特定し対処できます。

これらの準備と対策をしっかり行うことで、WordPressの引っ越し作業を安心して、そして確実に成功させることができます。

【初心者でも安心】WordPress引っ越し手順を徹底解説(プラグイン編)

WordPressの引っ越しは「難しそう」と感じるかもしれませんが、適切なプラグインを使えば初心者でも簡単に安全に実行できます。

ここでは、おすすめのプラグインから具体的な手順、そして引っ越し後の最終チェックまで、アクセスを減らさないためのポイントを徹底解説します。

1. おすすめ引っ越しプラグインの紹介と選び方

WordPressの引っ越しプラグインは多数ありますが、特に初心者におすすめなのは、直感的な操作でファイルとデータベースをまとめて移行できるタイプです。

おすすめの引っ越しプラグインAll-in-One WP Migration: 特徴: WordPressの全てのコンテンツ(データベース、メディアファイル、プラグイン、テーマ)を1つのファイルにまとめてエクスポートし、新しい環境に簡単にインポートできる点が最大の魅力です。ドラッグ&ドロップで操作が完結するため、初心者でも迷うことなく使えます。
選定ポイント: 無料版にはインポートできるファイルサイズに制限(通常512MB〜1GB程度)がありますが、小規模なサイトであれば十分対応可能です。大規模サイトの場合は、有料版の導入も検討しましょう。

Duplicator: 特徴: サイト全体のコピー(パッケージ)を作成し、新しいサーバーにインストーラーファイルと共にアップロードすることで、簡単に複製・移行が可能です。設定の柔軟性が高く、複数のサイトを管理している中級者にも人気です。
選定ポイント: All-in-One WP Migrationよりはやや専門的な知識が必要になる場合がありますが、より細かな設定をしたい場合に適しています。
プラグインを選ぶ際のポイント操作の簡単さ: 初心者でも直感的に使えるか、手順が分かりやすく解説されているかを確認しましょう。
機能の網羅性: ファイルだけでなくデータベースもまとめて移行できるか、SSL化やURL変更にも対応しているかなどが重要です。
無料版の機能制限: サイトの規模(ファイルサイズ)に合わせて、無料版で対応できるか、有料版が必要になるかを確認しましょう。
最終更新日と評価: 定期的にアップデートされており、ユーザーからの評価が高いプラグインを選ぶことで、セキュリティ面や互換性の問題を避けられます。

2. プラグインインストールからエクスポートまでの具体的な手順

ここでは、代表的な「All-in-One WP Migration」を例に、既存サイトからのエクスポート手順を解説します。

STEP

All-in-One WP Migrationのインストールと有効化

  1. 既存のWordPress管理画面にログインします。
  2. 左メニューの「プラグイン」>「新規追加」をクリックします。
  3. 検索窓に「All-in-One WP Migration」と入力し、検索結果からプラグインを見つけます。
  4. 「今すぐインストール」をクリックし、インストールが完了したら「有効化」をクリックします。
STEP

サイトデータのエクスポート

  1. 有効化後、左メニューに新しく追加された「All-in-One WP Migration」をクリックし、「エクスポート」を選択します。
  2. 「エクスポート先」で「ファイル」を選択します(無料版では通常ファイル形式でのエクスポートが推奨されます)。
  3. サイトのコンテンツ(ファイルとデータベース)が1つの「.wpress」ファイルとして生成されます。サイトの規模によっては時間がかかることがあります。
  4. エクスポートが完了したら、生成された「.wpress」ファイルをローカルPCにダウンロードします。このファイルが新しいサーバーに移行するサイトの全てのデータとなります。

注意点: エクスポート中にブラウザを閉じたり、インターネット接続が途切れたりしないように注意してください。また、生成されるファイルサイズが非常に大きい場合があるため、十分なディスク空き容量があるか確認しましょう。

3. 新サーバーへのWordPressインストールとインポート方法

新しいレンタルサーバーへのWordPressのインストールと、エクスポートしたデータのインポート手順です。

STEP

新しいレンタルサーバーへのWordPressインストール

  1. 新しいレンタルサーバーの管理画面にアクセスし、「WordPress簡単インストール」などの機能を利用して、新しいドメイン(またはサブドメイン)にWordPressを新規インストールします。
    • ポイント: 新規インストール時には、初期設定(ユーザー名、パスワード、サイトタイトルなど)を完了させておきます。
  2. 新規インストールしたWordPressの管理画面にログインできることを確認します。
STEP

All-in-One WP Migrationのインストールと有効化(新サーバー)

  1. 新規インストールしたWordPressの管理画面にログインします。
  2. 左メニューの「プラグイン」>「新規追加」をクリックします。
  3. 検索窓に「All-in-One WP Migration」と入力し、検索結果からプラグインを見つけます。
  4. 「今すぐインストール」をクリックし、インストールが完了したら「有効化」をクリックします。
STEP

サイトデータのインポート

  1. 有効化後、左メニューの「All-in-One WP Migration」をクリックし、「インポート」を選択します。
  2. 「サイトをインポート」の画面で、先ほどダウンロードした「.wpress」ファイルを画面の破線枠内にドラッグ&ドロップします。または、「ファイルからインポート」をクリックしてファイルを選択することもできます。
  3. インポートが開始されます。サイトの規模によっては数分から数十分かかることがあります。
  4. インポートが完了すると、「サイトをインポートしました!」というメッセージが表示されます。ここで「パーマリンク設定を保存」をクリックし、必ずパーマリンク設定を保存し直してください。 (通常「設定」>「パーマリンク」を開き、変更せずに「変更を保存」をクリックするだけでOKです。)

注意点: インポートが完了すると、新サーバーのWordPressサイトは元のサイトの内容に完全に上書きされます。そのため、新サーバーで事前に作成したコンテンツや設定は全て消えることになりますので注意が必要です。

4. 引っ越し後の最終チェックリスト(表示、リンク、フォームなど)

インポートが完了したら、必ず以下の項目を一つずつ確認し、サイトが正常に機能しているか最終チェックを行います。

サイト全体の表示確認トップページ: レイアウトが崩れていないか、画像はすべて表示されているか確認します。
各固定ページ・投稿ページ: 各ページのレイアウト、画像、動画などが正しく表示されているか確認します。
デザイン・テーマ: 使用しているテーマが正しく適用されているか、カスタマイズ内容が反映されているか確認します。
レスポンシブデザイン: スマートフォンやタブレットなど、様々なデバイスで表示崩れがないか確認します。
リンクの確認内部リンク: サイト内の各ページへのリンクをクリックし、正しく遷移するか確認します。特に「お問い合わせ」や「プライバシーポリシー」などの重要なページへのリンクは念入りにチェックしましょう。
外部リンク: 外部サイトへのリンクが正しく機能するか確認します。
画像リンク
フォーム機能の確認お問い合わせフォーム: 実際にテスト送信を行い、正しくメールが届くか確認します。自動返信メールの設定も確認しましょう。
コメントフォーム: コメントが正常に投稿できるか、表示されるか確認します。
その他重要な機能の確認SSL化(HTTPS): サイトURLが「https://」で表示されているか、鍵マークが表示されているか確認します。ミックスコンテンツ(HTTPSページ内にHTTPコンテンツが混在する状態)がないか、Webブラウザのデベロッパーツールなどで確認しましょう。
プラグインの動作: インストールされている全てのプラグインが正しく動作しているか確認します。特にSEO系プラグイン、セキュリティ系プラグイン、キャッシュ系プラグインなどは重要です。
ユーザー管理: 管理者アカウントや他のユーザーアカウントが正常にログインできるか確認します。
メディアライブラリ: アップロード済みの画像や動画がメディアライブラリに表示され、記事内で正しく使われているか確認します。
XMLサイトマップ: Google Search Consoleに登録しているXMLサイトマップが正しく生成されているか確認し、必要であれば再送信します。

これらのチェックを全て終え、問題がなければ引っ越しはほぼ完了です。

これで新しいサーバーでの快適なWordPress運用が開始できます。

【上級者向け】手動でWordPressを引っ越す方法(データベース・ファイル移行)

プラグインを使わない手動でのWordPress引っ越しは、より専門的な知識を要しますが、プラグインの制約に縛られず、大規模なサイトや特殊な環境での移行に有効です。

また、WordPressの内部構造を深く理解する良い機会にもなります。ここでは、手動引っ越しのメリット・デメリットから、データベースとファイルの移行、設定ファイルの調整まで、具体的な手順を解説します。

1. 手動引っ越しのメリット・デメリット

手動でのWordPress引っ越しは、プラグインを使う方法と比較して、一長一短があります。

メリットプラグインの制約がない: 大容量のサイトや、特定のプラグインが対応していない複雑なサイトでも移行が可能です。プラグインの容量制限やエラーに悩まされることがありません。
サイト構造の理解が深まる: データベースの構造やWordPressのファイル構成を直接操作するため、サイトの仕組みを深く理解できます。トラブル発生時の原因特定や解決能力が向上します。
クリーンな移行が可能: 不要なプラグインやデータが混入せず、純粋なWordPressのコアファイルとコンテンツのみを移行できます。これにより、サイトのパフォーマンス改善に繋がることもあります。
セキュリティリスクの低減: 外部プラグインに依存しないため、プラグイン由来のセキュリティ脆弱性を排除できます。
デメリット専門知識が必要: データベースの操作(SQLコマンドの理解)、FTPソフトの利用、PHPの基本知識など、ある程度の技術的な知識が求められます。
手順が複雑で時間がかかる: ファイルのダウンロード・アップロード、データベースのエクスポート・インポート、設定ファイルの書き換えなど、工程が多く、手作業のため時間がかかります。
エラーのリスクが高い: 一歩間違えるとサイトが表示されなくなったり、データが破損したりするリスクがあります。特にデータベースの操作は慎重に行う必要があります。
トラブルシューティングが難しい: エラーが発生した場合、原因の特定と解決には経験と知識が必要です。

これらのメリット・デメリットを理解した上で、ご自身のスキルレベルとサイトの重要度を考慮し、手動での引っ越しを選択するかどうかを判断してください。

2. データベース(DB)のエクスポートとインポート手順

WordPressのデータベースには、記事の内容、コメント、ユーザー情報、各種設定など、サイトの核となるデータが保存されています。手動引っ越しにおいて、このデータベースの移行は最も重要な工程の一つです。

エクスポート(旧サーバーからDBをダウンロード)phpMyAdminにログイン: 現在のレンタルサーバーのコントロールパネルから、phpMyAdminにアクセスします。phpMyAdminはデータベースを管理するためのWebツールです。
データベースの選択: phpMyAdminの左側のメニューから、WordPressが使用しているデータベース名をクリックして選択します。通常、データベース名はWordPressのインストール時に設定されます(wp_で始まることが多いですが、変更されている場合もあります)。
エクスポートタブをクリック: 上部メニューにある「エクスポート」タブをクリックします。
エクスポート方法の選択: クイック: 基本的な設定でSQLファイルをエクスポートします。
カスタム: より詳細な設定が可能です。通常は「カスタム」を選択し、以下の点を確認します。 出力: 「SQL」形式を選択します。
テーブル: 全てのテーブルが選択されていることを確認します(通常デフォルトで全選択されています)。
オプション: 「DROP TABLE / VIEW / PROCEDURE / FUNCTION / EVENT / TRIGGER コマンドを追加」にチェックを入れます。これにより、インポート時に既存のテーブルがあれば削除してから新規作成するため、クリーンな移行が可能です。
データ構造のオプション: 「テーブル構造をエクスポートする」「データをエクスポートする」の両方にチェックが入っていることを確認します。
エクスポートの実行: 画面下部の「実行」ボタンをクリックすると、SQLファイルが自動的にダウンロードされます。このファイルを大切に保管してください。
インポート(新サーバーにDBをアップロード)新サーバーにデータベースを作成: 新しいレンタルサーバーのコントロールパネルから、新しいWordPress用のデータベースとデータベースユーザーを作成し、パスワードを設定します。この情報は後のwp-config.phpの編集で必要になります。
新しいphpMyAdminにログイン: 新しいレンタルサーバーのphpMyAdminにアクセスします。
作成したデータベースを選択: 左側のメニューから、先ほど作成した新しいデータベース名をクリックして選択します。
インポートタブをクリック: 上部メニューにある「インポート」タブをクリックします。
インポートファイルの選択: 「参照」ボタンをクリックし、旧サーバーからダウンロードしたSQLファイルを選択します。
エンコーディングの確認: ファイルの文字エンコーディングが「UTF-8」になっていることを確認します(通常デフォルトで問題ありません)。
インポートの実行: 画面下部の「実行」ボタンをクリックすると、データベースのインポートが開始されます。サイトの規模によっては時間がかかります。
完了の確認: インポートが成功すると、phpMyAdminの画面に「インポートは正常に終了しました。」などのメッセージが表示されます。左側のメニューでテーブルが作成されていることを確認します。

3. WordPressファイルのダウンロードとアップロード方法

WordPressのファイルには、テーマ、プラグイン、アップロードされたメディアファイルなどが含まれています。これらを旧サーバーからダウンロードし、新サーバーにアップロードします。

ダウンロード(旧サーバーからファイルをダウンロード)FTPソフトの準備: FileZillaなどのFTP(File Transfer Protocol)ソフトを準備し、旧サーバーのFTP情報(ホスト名、ユーザー名、パスワード、ポート番号)を入力して接続します。
WordPressルートディレクトリの特定: 接続後、WordPressがインストールされているディレクトリ(通常はpublic_htmlwww、またはドメイン名のフォルダ直下)に移動します。このディレクトリには、wp-adminwp-contentwp-includesなどのフォルダや、wp-config.phpなどのファイルが存在します。
全ファイルのダウンロード: WordPressのルートディレクトリ内の全てのファイルとフォルダを選択し、ローカルPCの任意のフォルダにダウンロードします。サイトのファイル数や容量によっては、ダウンロードにかなりの時間がかかることがあります。途中で接続が切れないように注意してください。
アップロード(新サーバーにファイルをアップロード)新サーバーのFTP情報で接続: 新しいレンタルサーバーのFTP情報(ホスト名、ユーザー名、パスワード、ポート番号)を入力し、FTPソフトで新サーバーに接続します。
アップロード先のディレクトリに移動: 新しいWordPressをインストールする予定のディレクトリ(例: public_htmlなど)に移動します。通常、このディレクトリには新規インストールしたWordPressのファイルが既に存在しているはずです。これらのファイルを一旦全て削除し

4. wp-config.phpの編集とURLの書き換え

wp-config.phpはWordPressの重要な設定ファイルで、データベース接続情報などが記述されています。また、データベース内のURLも新しいドメインに合わせて書き換える必要があります。

wp-config.phpの編集ダウンロードしたWordPressファイルのルートディレクトリにあるwp-config.phpファイルをテキストエディタで開きます。以下の箇所を新サーバーのデータベース情報に合わせて編集します。
PHP
// ** MySQL 設定 ** //
/** WordPress のためのデータベース名 */
define( 'DB_NAME', 'ここに新しいデータベース名' ); // 新しいデータベース名

/** MySQL データベースのユーザー名 */
define( 'DB_USER', 'ここに新しいデータベースのユーザー名' ); // 新しいデータベースユーザー名

/** MySQL データベースのパスワード */
define( 'DB_PASSWORD', 'ここに新しいデータベースのパスワード' ); // 新しいデータベースパスワード

/** MySQL のホスト名 */
define( 'DB_HOST', 'ここに新しいデータベースのホスト名' ); // 新しいデータベースホスト名


編集後、ファイルを保存し、新サーバーのWordPressルートディレクトリにアップロードし直します(上書き)。
データベース内のURL書き換えWordPressはデータベース内にサイトのURL情報を保存しています。このURLを新しいドメイン(または新しいURL)に書き換える必要があります。これを怠ると、サイトが表示されなかったり、画像が表示されなかったりするなどの問題が発生します。
方法1: プラグインを利用(推奨): 手動でデータベースをインポートした後、一旦新しいサーバーでWordPressにアクセスし(エラーが出るかもしれませんが、管理画面にはログインできることがあります)、Search Replace DBなどのプラグインをインストールしてURLを一括置換する方法が最も安全で確実です。 Search Replace DBの使用手順の概要: Search-Replace-DB-masterをダウンロードし、解凍します。
解凍したフォルダをFTPで新サーバーのWordPressルートディレクトリにアップロードします。
ブラウザでhttp://あなたの新ドメイン/Search-Replace-DB-master/にアクセスします。
「search for」に旧URL(例: http://旧ドメイン)、「replace with」に新URL(例: http://新ドメイン)を入力します。
「live run」ボタンで置換を実行します。
置換完了後、セキュリティのため必ずSearch-Replace-DBのフォルダをFTPで削除してください。
方法2: SQLコマンドで直接書き換え(上級者向け): phpMyAdminにログインし、SQLタブから以下のSQLコマンドを実行してURLを書き換える方法です。SQLUPDATE wp_options SET option_value = REPLACE(option_value, '旧URL', '新URL') WHERE option_name = 'home' OR option_name = 'siteurl'; UPDATE wp_posts SET post_content = REPLACE(post_content, '旧URL', '新URL'); UPDATE wp_postmeta SET meta_value = REPLACE(meta_value,'旧URL','新URL'); UPDATE wp_posts SET guid = REPLACE(guid, '旧URL', '新URL');

注意: wp_はあなたのデータベースのプレフィックスに合わせて変更してください。また、直接SQLを操作する場合は、必ず事前にデータベースのバックアップを取ってください。

5. .htaccessファイルの調整とパーマリンク設定の確認

WordPressは、URLの書き換え(パーマリンク)に.htaccessファイルを使用します。引っ越し後にはこのファイルの調整と、パーマリンク設定の再保存が必要です。

.htaccessファイルの調整旧サーバーからダウンロードした.htaccessファイルは、旧サーバーの設定が残っている可能性があります。通常、WordPressの.htaccessファイルは以下のようになっています。
Apache
# BEGIN WordPress <IfModule mod_rewrite.c> RewriteEngine On RewriteBase / RewriteRule ^index\.php$ - [L] RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-f RewriteCond %{REQUEST_FILENAME} !-d RewriteRule . /index.php [L] </IfModule> # END WordPress
新しいサーバーにこのファイルをアップロードします。もし、新サーバーでWordPressをインストールする際に自動で.htaccessが生成されている場合は、その内容を尊重するか、上記の標準的なWordPressのリライトルールに置き換えるかを検討します。レンタルサーバーによっては、特定の記述が必要な場合もありますので、新サーバーのマニュアルを確認してください。
パーマリンク設定の確認と再保存URLの書き換えが正しく行われたことをWordPressに認識させるため、パーマリンク設定を再保存します。
新しいWordPressの管理画面にログインします。
左メニューの「設定」>「パーマリンク」をクリックします。
現在の設定を確認し、特に変更する必要がなくても、画面下部の「変更を保存」ボタンを一度クリックします。 これにより、.htaccessファイルが更新され、パーマリンクが正しく機能するようになります。
これらの手順を全て完了したら、ブラウザで新しいドメインにアクセスし、サイトが正しく表示されるか、各ページへのリンクが機能するかなど、最終的な動作確認を念入りに行いましょう。手動引っ越しは手間がかかりますが、その分、トラブル発生時の対応力が身につきます。

引っ越し後に必ずやるべきSEO対策:アクセスをさらに伸ばす

WordPressの引っ越しが無事に完了したら、次はアクセスをさらに伸ばすためのSEO対策に注力しましょう。

移行後の適切な対応は、検索エンジンからの評価を維持・向上させ、安定したアクセスを確保するために不可欠です。ここでは、特に重要な5つのSEO対策について解説します。

1. Search Consoleへのサイトマップ再送信

Google Search Console(サーチコンソール)は、Googleがあなたのサイトをどのように認識しているかを知るための重要なツールです。引っ越し後には、サイトのURLやサーバー環境が変わるため、サイトマップの再送信が必須です。

  • なぜ必要か?: サイトマップは、検索エンジンにサイト内のページ構造を伝える「地図」のようなものです。引っ越しでサーバー環境などが変わると、Googleがサイトを正確にクロール(巡回)できなくなる可能性があります。サイトマップを再送信することで、Googleは新しいサイト構造を認識し、効率的にインデックス(検索対象として登録)を進められるようになります。
  • 手順:
    1. Google Search Consoleにログイン: 新しいドメイン(または変更後のURL)でプロパティが登録されていることを確認します。もし登録がなければ、新しいプロパティとして追加しましょう。
    2. 新しいサイトマップを生成: WordPressのSEOプラグイン(例: Yoast SEO, Rank Math)を使って、新しいサイトマップXMLファイルを生成します。通常、yourdomain.com/sitemap_index.xmlのようなURLで生成されます。
    3. Search Consoleから送信: Search Consoleの管理画面で「サイトマップ」の項目に移動し、新しいサイトマップのURLを入力して送信します。
  • ポイント: サイトマップの送信後も、インデックス状況クロールの統計情報を定期的に確認し、問題が発生していないかを監視しましょう。

2. Googleアナリティクスの設定確認と移行後のデータ分析

Googleアナリティクスは、サイトへのアクセス状況を詳細に分析するためのツールです。引っ越し後は、アナリティクスの設定が正しく機能しているかを確認し、移行前後のデータ変動を分析することが重要です。

  • なぜ必要か?: サイト移行中にデータが正しく計測されなかったり、設定が誤っていると、正確なアクセス状況を把握できません。また、引っ越しがSEOに与える影響を数値で確認し、必要に応じて改善策を講じるためにも、継続的なデータ分析は不可欠です。
  • 手順:
    1. トラッキングコードの確認: 新しいWordPressサイトのすべてのページに、Googleアナリティクスのトラッキングコード(GTMタグやUA/GA4のタグ)が正しく埋め込まれているか確認します。通常、テーマのヘッダーファイルや専用プラグインで設定されています。
    2. リアルタイムレポートの確認: Googleアナリティクスのリアルタイムレポートを開き、実際にサイトにアクセスして、自分のアクセスが計測されているか確認します。
    3. 移行前後のデータ比較: 引っ越し前後の期間で、アクセス数、ページビュー数、滞在時間、直帰率などの主要な指標を比較分析します。急激な変動がないか、異常値がないかをチェックしましょう。
  • ポイント: もし旧ドメインから新ドメインへのリダイレクト設定を行っている場合は、アナリティクス側でもクロスドメイントラッキングの設定が必要になる場合があります。

3. 内部リンクの最適化とデッドリンクの解消

サイト内の内部リンクは、ユーザーの回遊性を高めるとともに、検索エンジンにサイトの構造や各ページの重要性を伝える上で非常に重要です。

引っ越しを機に、内部リンクの状況を再確認し、最適化とデッドリンクの解消を行いましょう。

  • なぜ必要か?: 引っ越しによって、コンテンツ内の古いURLへのリンクが残ってしまったり、リダイレクト設定が不十分でリンク切れが発生したりすることがあります。デッドリンク(リンク切れ)は、ユーザー体験を損ね、Googleからの評価を低下させる原因となります。
  • 手順:
    1. 内部リンクの棚卸し: サイト内の主要なページを巡回し、画像やテキストリンクが正しく機能しているか手動で確認します。
    2. デッドリンクの検出ツール利用: Broken Link CheckerのようなWordPressプラグインや、Screaming Frog SEO Spiderなどの外部ツールを使って、サイト内のデッドリンクを効率的に検出します。
    3. リンクの修正: 検出されたデッドリンクは、新しい正しいURLに修正するか、不要であれば削除します。
    4. 内部リンクの最適化: 関連性の高い記事同士を積極的に内部リンクで結びつけ、ユーザーが情報を見つけやすく、サイト内を深く回遊できるような構造を意識しましょう。これにより、特定の重要なページへのリンクジュース(PageRank)が集中しやすくなり、SEO効果が期待できます。
  • ポイント: 引っ越しに伴いURL構造が大幅に変わった場合は、301リダイレクトが正しく設定されているか、Search Consoleの「クロールの統計情報」や「インデックスカバレッジ」で確認することも重要です。

4. モバイルフレンドリーテストと表示速度の再確認

モバイルファーストインデックスが主流の現在、サイトがモバイルデバイスで快適に表示されるか、そして表示速度は十分かを確認することは、SEOにおいて非常に重要です。

  • なぜ必要か?: 新しいサーバー環境やテーマの変更によって、モバイル表示や表示速度に予期せぬ影響が出ることがあります。Googleはモバイルフレンドリーでないサイトや、表示が遅いサイトの評価を下げます。
  • 手順:
    1. Googleのモバイルフレンドリーテスト: Googleが提供する「モバイルフレンドリーテスト」ツールにサイトのURLを入力し、モバイル対応に問題がないか確認します。
    2. PageSpeed Insightsでの速度測定: 同じくGoogleの「PageSpeed Insights」ツールで、PCとモバイルそれぞれの表示速度を測定します。パフォーマンススコアだけでなく、「改善できる項目」を確認し、具体的な改善策を検討しましょう。
    3. ユーザー体験の確認: 実際にスマートフォンでサイトにアクセスし、ナビゲーションのしやすさ、テキストの読みやすさ、ボタンの押しやすさなど、ユーザー目線で操作性を確認します。
  • ポイント: 表示速度の改善には、画像の最適化、キャッシュプラグインの導入、不要なCSS/JavaScriptの削減などが効果的です。

5. 定期的なバックアップ習慣の確立

引っ越しが完了したからといって、バックアップの重要性がなくなるわけではありません。むしろ、新しい環境での安定稼働を維持するために、定期的なバックアップ習慣を確立することが不可欠です。

  • なぜ必要か?: サーバーの障害、誤操作、サイバー攻撃など、サイトのデータが失われるリスクは常に存在します。定期的なバックアップがあれば、万が一の事態が発生しても、迅速にサイトを復旧させることができ、ビジネスへの影響を最小限に抑えられます。
  • 手順:
    1. バックアップ方法の選定: レンタルサーバーが提供する自動バックアップ機能、WordPressプラグイン(例: BackWPup, UpdraftPlus)による自動バックアップ、手動でのFTP/phpMyAdminによるバックアップなど、自分に合った方法を選定します。
    2. バックアップ頻度の設定: サイトの更新頻度に合わせて、週に一度、月に一度など、定期的なバックアップスケジュールを設定します。コンテンツの更新が多いサイトほど、高頻度でのバックアップが推奨されます。
    3. バックアップデータの保管場所: バックアップデータは、サーバー内だけでなく、ローカルPCやGoogle Driveなどのクラウドストレージにも保存し、複数の場所に分散して保管しましょう。
    4. リストア(復元)テスト: 定期的にバックアップデータが正しく復元できるか、テスト環境などで確認しておくことを推奨します。
  • ポイント: バックアップは、サイト運営における最も基本的な保険です。手間を惜しまず、必ず習慣化しましょう

WordPress引っ越しでよくあるトラブルと解決策

WordPressの引っ越し作業は、慎重に行っても予期せぬトラブルが発生することがあります。特に初心者にとっては、どこから手をつけて良いか分からずパニックになることも。

しかし、多くのトラブルには共通の原因と解決策が存在します。ここでは、引っ越し後によく遭遇する問題とその対処法を具体的に解説します。

1. サイトが表示されない・エラー画面が出る場合

引っ越し後、ブラウザでサイトにアクセスしても真っ白な画面が表示されたり、データベース接続エラーなどのエラーメッセージが表示されるのは、最もよくあるトラブルの一つです。

想定される原因解決策
原因1:データベース接続情報の誤り説明: wp-config.phpファイルに記述されたデータベース名、ユーザー名、パスワード、ホスト名が新サーバーの設定と異なっている場合に発生します。特に「Error establishing a database connection(データベース接続確立エラー)」と表示されることが多いです。
解決策: 新サーバーのレンタルサーバー管理画面で、WordPress用に作成したデータベースの正確な情報(データベース名、ユーザー名、パスワード、ホスト名)を確認します。
FTPソフトで新サーバーにアップロードしたwp-config.phpファイルをダウンロードし、テキストエディタで開きます。
define('DB_NAME', 'データベース名');define('DB_USER', 'ユーザー名');define('DB_PASSWORD', 'パスワード');define('DB_HOST', 'ホスト名'); の部分が正しい情報になっているか確認し、間違っていれば修正して上書きアップロードします。
原因2:WordPressアドレスとサイトアドレスの不一致説明: データベース内の「WordPressアドレス(URL)」と「サイトアドレス(URL)」が、新しいドメインやURLと一致していない場合に発生します。特にサブディレクトリからルートへの移動など、URL構造が大きく変わる場合に多いです。
解決策: wp-config.phpに追記: サイトのURLを強制的に指定する方法です。 wp-config.phprequire_once(ABSPATH . 'wp-settings.php');より前の行に以下の2行を追加します。(https://yourdomain.comは新しいサイトのURLに置き換えてください)PHPdefine('WP_HOME','https://yourdomain.com'); define('WP_SITEURL','https://yourdomain.com'); この設定で管理画面にログインできるようになったら、「設定」>「一般」で正しいURLになっているか確認し、この2行は削除してもOKです。
phpMyAdminでデータベースを直接編集: データベース内のwp_optionsテーブル(wp_はプレフィックス)にあるsiteurlhomeの値を、新しいURLに直接書き換えます。
原因3:PHPのバージョン不適合説明: 新しいレンタルサーバーのPHPバージョンが、WordPressや使用しているテーマ・プラグインと互換性がない場合にエラーが発生することがあります。
解決策: レンタルサーバーの管理画面からPHPのバージョンを確認し、必要であればWordPressの推奨バージョン(通常は最新版)に切り替えてみてください。

2. 画像が表示されない・リンクが切れている場合

サイトは表示されるものの、画像が表示されなかったり、記事内のリンクをクリックすると404エラーになったりする場合、URLの書き換え漏れが原因であることが多いです。

想定される原因解決策
原因1:データベース内の旧URLが残っている説明: 記事内の画像URLや内部リンクはデータベースに保存されています。引っ越し時にこれらのURLが新しいものに書き換わっていないと、リンク切れや画像不表示が発生します。
解決策: Search Replace DBプラグインの利用: 「【上級者向け】手動でWordPressを引っ越す方法」の項目で紹介したSearch-Replace-DB-masterなどのツールを使用し、データベース内の旧URL(例: http://旧ドメイン)を新URL(例: http://新ドメイン)に一括置換します。これが最も安全で確実な方法です。
SQLコマンドで直接置換: phpMyAdminでSQLコマンドを実行して置換する方法もありますが、非常にリスクが高いため、慎重に行うか、知識のある方に依頼することをおすすめします。
原因2:パーマリンク設定の不具合説明: WordPressのパーマリンク(URL構造)が正しく機能していない場合に、リンク切れや404エラーが発生します。.htaccessファイルの問題である可能性が高いです。
解決策: WordPress管理画面の「設定」>「パーマリンク」を開きます。
特に何も変更せずに、一度「変更を保存」ボタンをクリックします。 これにより、WordPressが自動的に.htaccessファイルを再生成し、パーマリンクの問題が解決することが多いです。
それでも改善しない場合、FTPでサーバーに接続し、WordPressのルートディレクトリにある.htaccessファイルを一度削除(または名前を変更してバックアップ)し、再度パーマリンク設定を保存して自動生成されるか確認します。
原因3:メディアファイルのアップロード漏れ・権限不足説明: FTPでのファイル転送時に、wp-content/uploadsディレクトリ内の画像ファイルなどが正しくアップロードされていなかったり、ファイルのパーミッション(権限)が不適切でサーバーが読み込めない場合に発生します。
解決策: FTPソフトでwp-content/uploadsディレクトリの中身が全てアップロードされているか確認します。不足していれば再アップロードします。
FTPソフトでwp-contentディレクトリとその中のuploadsディレクトリ、およびその中のファイルやフォルダのパーミッションが適切か確認します。通常、ディレクトリは755、ファイルは644に設定します。

3. ログインできない・管理画面にアクセスできない場合

WordPressのサイトは表示されても、管理画面(wp-admin)にログインできなかったり、アクセスできなかったりするトラブルです。

想定される原因解決策
原因1:データベース内のURL変更ミス(前述)説明: サイトが表示されない場合と同様に、データベース内のsiteurlhomeが正しくない場合、ログインページにリダイレクトされなかったり、ログイン後にエラーになったりします。
解決策: 「1. サイトが表示されない・エラー画面が出る場合」の解決策と同様に、wp-config.phpにURLを一時的に追記するか、phpMyAdminで直接データベースを編集してURLを修正します。
原因2:ユーザーアカウント情報の不一致説明: ごく稀に、データベースの移行時にユーザーアカウント情報が破損したり、プラグインによるセキュリティ設定が原因でログインできなくなることがあります。
解決策: パスワードのリセット: ログイン画面の「パスワードをお忘れですか?」からリセットを試みます。
phpMyAdminでパスワードを再設定: phpMyAdminでデータベースを開き、wp_usersテーブル(wp_はプレフィックス)のユーザー情報を探します。user_passカラムの値をMD5形式で新しいパスワードに書き換えることで、強制的にパスワードを変更できます。
新規管理者ユーザーの追加: wp-config.phpに一時的に以下のコードを追記して、新規管理者ユーザーを追加し、そのユーザーでログインを試みる方法もあります。ログイン成功後、このコードは削除し、不要なユーザーは削除してください。(wp-config.phpに追加するコード例)PHPdefine('WP_DEBUG', true); // デバッグモードを有効にする(エラー表示のため) function create_new_admin_user(){ if ( !username_exists( 'new_admin_user' ) && !email_exists( 'your_email@example.com' ) ){ $user_id = wp_create_user( 'new_admin_user', 'new_admin_password', 'your_email@example.com' ); if ( !is_wp_error( $user_id ) ) { $user = new WP_User( $user_id ); $user->set_role( 'administrator' ); } } } add_action('init','create_new_admin_user'); このコードは、新規管理者ユーザーが作成されたら、すぐにwp-config.phpから削除してください。
原因3:プラグインの競合・エラー説明: セキュリティ系プラグインやキャッシュ系プラグインなどが、新しいサーバー環境と競合してログインを阻害する場合があります。
解決策: FTPソフトでwp-content/plugins/ディレクトリに移動し、全てのプラグインフォルダの名前を一時的に変更します(例: plugin-name_plugin-nameにする)。これにより全てのプラグインが無効化されます。
これで管理画面にログインできるようになったら、プラグインフォルダの名前を元に戻し、一つずつ有効化して原因のプラグインを特定します。特定できたら、そのプラグインを削除するか、代替プラグインを検討しましょう。

4. サーバーの移行先でSSL化がうまくいかない場合

サイトをHTTPからHTTPSに移行していたり、新しいサーバーでSSL証明書を適用した場合、正しくSSL化されない(鍵マークが表示されない、警告が出る)ことがあります。

想定される原因解決策
原因1:データベース内のURLがHTTPのまま説明: WordPressのデータベース内に、http://で始まる旧URLが残っていると、混在コンテンツ(mixed content)となり、鍵マークが表示されなかったり、警告が出たりします。
解決策: データベースのURLを一括置換: 「2. 画像が表示されない・リンクが切れている場合」と同様に、Search Replace DBなどのツールを使用して、データベース内のhttp://旧ドメインhttps://新ドメインに一括置換します。これが最も重要です。
WordPressアドレスとサイトアドレスの変更: WordPress管理画面の「設定」>「一般」で、「WordPressアドレス (URL)」と「サイトアドレス (URL)」がhttps://になっていることを確認し、もしなっていなければ修正します。
原因2:サーバー側でのSSL設定不備説明: 新しいレンタルサーバーで、SSL証明書のインストールが完了していない、または設定が正しくない可能性があります。
解決策: レンタルサーバーの管理画面で、SSL証明書が正しくインストールされ、ドメインに適用されているか確認します。必要であれば、再度SSL証明書の設定手順を踏みます。
サーバー側でHTTPからHTTPSへの強制リダイレクト設定(.htaccessなど)が適切に行われているか確認します。
原因3:テーマやプラグインがHTTPでリソースを読み込んでいる説明: テーマや特定のプラグインが、画像やCSS、JavaScriptなどのリソースをhttp://で直接読み込んでいる場合に、SSL化がうまくいかないことがあります。
解決策: ブラウザのデベロッパーツール(F12キーで開けることが多い)のコンソールで、mixed contentに関するエラーが出ていないか確認します。
Really Simple SSLなどのSSL化支援プラグインを導入し、自動でURLを書き換えてもらう方法も有効です。

5. 予期せぬ問題発生時のデバッグ方法と対処法

上記の一般的なトラブルに当てはまらない、予期せぬ問題が発生した場合のデバッグ方法と基本的な対処法です。

想定される原因解決策
デバッグ方法WordPressデバッグモードの有効化: wp-config.phpファイルをテキストエディタで開き、以下の行を探します。 define( 'WP_DEBUG', false );
これを以下のように変更します。PHPdefine( 'WP_DEBUG', true ); define( 'WP_DEBUG_LOG', true ); // エラーログをファイルに書き出す define( 'WP_DEBUG_DISPLAY', false ); // 画面にエラーを表示しない(本番サイト向け) @ini_set( 'display_errors', 0 ); // 画面にエラーを表示しない
これにより、エラーが画面に表示されるか(WP_DEBUG_DISPLAYをtrueにした場合)、またはwp-content/debug.logファイルにエラーログが書き出されます。ログを確認することで、エラーの原因となっているファイルや行を特定しやすくなります。デバッグが完了したら、必ずWP_DEBUGfalseに戻すか、上記コードを削除してください。
サーバーのエラーログを確認: レンタルサーバーの管理画面には、ウェブサーバー(Apache/Nginx)やPHPのエラーログが記録されています。これらを確認することで、WordPress自体ではなく、サーバー環境に起因するエラーを見つけられることがあります。
ブラウザのデベロッパーツールの活用: F12キーで開けるブラウザのデベロッパーツール(Chrome DevToolsなど)の「Console」タブや「Network」タブを確認することで、JavaScriptのエラー、リソースの読み込み失敗、HTTPステータスコード(404, 500など)を確認できます。
対処法バックアップからの復元: 最も確実な方法は、問題発生前のバックアップからサイトを復元することです。そのため、引っ越し前のバックアップは必ず安全な場所に複数保管しておきましょう。
段階的に解決を試みる: 一度に複数の変更を試みず、一つずつ原因を特定し、解決策を適用してはサイトの動作を確認する、という流れを繰り返します。
プラグインの一時的な無効化: 前述の通り、FTPでwp-content/plugins/フォルダ名を変更することで、全てのプラグインを無効化し、プラグインが原因であるかを切り分けられます。
テーマの切り替え: 現在のテーマが原因で問題が発生している可能性もゼロではありません。デフォルトテーマ(Twenty Twenty-Fourなど)に一時的に切り替えて、問題が解決するか確認します。
公式ドキュメントやコミュニティの活用: WordPress Codex(公式ドキュメント)や、WordPressのサポートフォーラム、各種Webサイトには、多くのトラブルシューティング情報が掲載されています。エラーメッセージをそのまま検索するのも有効です。
専門家への相談: どうしても解決できない場合は、レンタルサーバーのサポートに問い合わせるか、WordPressの専門家や制作会社に相談することを検討しましょう。

これらのトラブルシューティングの知識があれば、WordPressの引っ越し後に発生する多くの問題に対応できるようになります。

落ち着いて一つずつ確認し、解決していきましょう。

まとめ:WordPress引っ越しを成功させて、サイトを次のステージへ

WordPressの引っ越しは、一見すると複雑で不安に感じるかもしれません。しかし、適切な知識と準備があれば、単なるサイトの移動ではなく、アクセス数を増やし、SEO評価を高めるための大きなチャンスへと変えられます。

今回の記事では、WordPressの引っ越しがなぜSEOに良い影響を与えるのか、そして失敗しないための具体的な準備、プラグインを使った簡単な移行方法、さらには手動での移行、そして引っ越し後に必ず行うべきSEO対策とトラブルシューティングまでを網羅的に解説しました。

重要なのは、引っ越しをサイト改善の絶好の機会と捉えることです。

より高速で安定したサーバーへの移行は、ユーザー体験を向上させ、Googleからの信頼を得ることに直結します。

デッドリンクの解消や内部リンクの最適化、モバイル表示の確認といったSEO対策を丁寧に行うことで、引っ越し後には以前よりも高い検索順位とアクセス数を目指せます。

困ったときはこちらの記事も読んでみてください
独自ドメインの取得と設定の方法
レンタルサーバーとは【参考】エックスサーバーの契約・設定の流れ
WordPressとはWordPressの使い方
Googleサーチコンソールの使い方GA4の使い方

※副業禁止のお仕事をされている場合は、副業をされるかご自身で慎重に判断をしてください。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

アフィリエイトブログ歴は10年ほどです。アフィリエイトの報酬月額100万円程度です。現在は企業のSEOやサイト構成作成に携わっています。

企業が参入し、個人が副業ブログで稼ぐことはできないと言われていますが、扱う商材を間違わなければ稼ぐことができます。
しかし。正しい知識がなければ稼ぐことはできません。こちらでは、稼げるノウハウを書いていきます。
参考になりましたら幸いです。

なお、企業のお仕事をしているため本名が出せません。ペンネームでの投稿失礼します。

目次