「OpenAI Operatorっていうサービス、AIが代わりにネットで作業してくれるらしい」と聞いて調べてみたら、公式サイトのどこにも「Operator」というページが見当たらない……。
そんなふうに戸惑っていませんか。
実は、Operatorという名前は単体のサービスとしてはすでに姿を消していますが、その機能自体がなくなったわけではありません。名前を変えながら進化を続け、本記事執筆時点(2026年8月)では「ChatGPT Work」という形で使えるようになっています。この記事では、AI初心者の方にも分かるように、その経緯と今の使い方をやさしく整理します。
この記事で分かること
- OpenAI Operatorとは何だったのか
- なぜ名前が変わったのか(進化・統合の経緯)
- 今どう使えるのか(使い方・料金)
- AIエージェントを使うときに気をつけたいこと
読み終える頃には、「Operatorは今どうなっているのか」がはっきりし、これからAIエージェント機能を試してみたい方が、次にどの名前を探せばよいかが分かるはずです。
OpenAI Operatorとは?一言でいうと「AIに代わりにWeb作業を任せるエージェント」

OpenAI Operator(オペレーター)とは、OpenAI社が開発した、AIが自律的にWeb上での操作(クリック・文字入力・フォーム送信など)を代わりに行う「AIエージェント」機能です。
OpenAI社は、対話型AI「ChatGPT」を開発した企業として知られており、Operatorはその同じ企業が手がけた機能にあたります。
Operatorは2025年1月に発表され、同年2月からChatGPT Pro(上位プラン)向けのリサーチプレビューとして提供が始まりました。
予約サイトへの情報入力や、複数サイトを横断した情報収集など、これまで人が手作業でこなしていたWeb上の反復作業を、AIが代わりに進めてくれる点が大きな特徴でした。
ここで、通常のChatGPTとの違いを整理しておきましょう。通常のChatGPTは、こちらの質問や依頼に対して「文章で答える」ことが基本の役割です。
一方でOperatorのようなエージェント機能は、答えるだけでなく「実際にWeb上で作業を代行する」点が異なります。ChatGPTの基本的な使い方については、以下の記事で詳しく解説しています。


なお、「自律型AIエージェント」と呼ばれるツールとしては、以前ご紹介した「Manus」も存在します。
Manusも自律的にタスクをこなすAIとして知られていますが、開発元(Manusは中国発のスタートアップ企業、Operator/ChatGPT WorkはOpenAI社)も、動作の仕組みも異なる別のツールです。
同じ「AIエージェント」というカテゴリで語られやすいため、混同しないよう注意しましょう。詳しくは以下の記事もご覧ください。
Manus(1.6)とは?自律型AIエージェントの特徴・使い方をやさしく解説

【重要】Operatorは今「ChatGPT Work」に進化・統合されている

Operatorという名前は、実は2段階の変遷を経て、現在の姿にたどり着いています。順を追って見ていきましょう。
1. 2025年7月:「ChatGPT Agent」に統合
2025年7月17日、OpenAI社は「ChatGPT Agent」という新しい機能をChatGPT本体に追加しました。
これは、Operatorが持っていた「Web上での作業代行」機能と、リサーチ機能などを組み合わせ、ChatGPT本体の中で使える一つの機能としてまとめたものです。
この統合にともない、単体サービスとしてのOperator(operator.chatgpt.com)は役目を終えることになり、2025年8月31日をもって提供が終了しました。
ただし、これは「機能が消えた」のではなく、「ChatGPT本体に組み込まれた」ということである点を押さえておきましょう。
2. 2026年7月:「ChatGPT Work」として再編
それから約1年後の2026年7月9日、OpenAI社はさらに新しい枠組みとして「ChatGPT Work」を発表しました。
これは、これまでのChatGPT Agentの機能をさらに拡張し、新しいモデル(GPT-5.6)を搭載したうえで、より複雑で時間のかかる作業(資料作成・複数アプリをまたいだ作業など)を任せられるようにしたものです。
これにともない、ChatGPTデスクトップアプリは「Chat(通常の対話)」「Work(作業代行)」「Codex(プログラミング支援)」という3つのモードで構成されるようになりました。
現在、Operatorの技術的な基盤は、このChatGPT Workモードの中で動いています。
3. 名前は変わったが、機能は今も動いている
ここまで見てきた通り、Operatorは「サービスが終了した」のではなく、「名前を変えながら進化・統合を続けている」というのが正確な理解です。
以前ご紹介したSora(2-N)は、事業判断によって完全にサービスが終了した事例でしたが、Operatorのケースはそれとは性質が異なり、機能自体は現在も生き続けています。
なお、本記事執筆時点(2026年8月)では、途中段階だった「ChatGPT Agent」という名称も案内上は役目を終えており、その機能はChatGPT Workと、ログイン状態を保ったままWebサイトを操作するための「クラウドブラウザ」と呼ばれる機能とに整理されたことが確認できています。
AI業界の動きの速さを象徴する動きと言えるでしょう。
なぜ名前が変わったの?「終了」ではなく「進化・統合」と捉える理由

AI業界では、新しい技術をまず実験的な単体サービスとして先行公開し、反響や技術的な精度が固まった段階で、本体アプリの機能として統合していくという展開が珍しくありません。
Operatorから ChatGPT Agent、ChatGPT Workへの流れも、こうした一般的な傾向に沿ったものだと捉えられます。ただし、OpenAI社が統合の内部事情をすべて公式に説明しているわけではないため、詳細な意図については断定を避けておきます。
AIサービスは、名前だけを見ていると「なくなった」ように見えることがあります。しかし実際には、主力アプリの内部に機能として吸収され、より多くの人が自然に使える形になっていることも少なくありません。
名前の変化に振り回されるのではなく、「今何ができるのか」という視点で状況を捉えることが、AIサービスと付き合っていくうえで大切な姿勢かもしれません。
今の「ChatGPT Work」は何ができる?使い方の基本

前述の通り、現在のChatGPTデスクトップアプリは「Chat」「Work」「Codex」の3つのモードで構成されています。
Chatは通常の対話、Codexはプログラミング関連の支援を主な役割としており、Operatorの流れを受け継ぐエージェント機能は「Work」モードが担っています。
ChatGPT Workモードでできることの具体例としては、次のようなものが挙げられます。
- 複数のWebサイトを横断した情報収集・リサーチの自動化
- 資料(スライド・表計算シート・文書など)の下書き作成
- 予約手続きやフォーム入力といった反復作業の代行
いずれも、AIがすべてを完全に自動でこなしてくれるというよりは、時間のかかる下準備の部分を任せられる、という理解にとどめておくのが安全です。実際の精度や対応範囲は、今後のアップデートで変わっていく可能性があります。
それでは、ChatGPT Workを使い始めるまでの基本的な流れを見ていきましょう。
ChatGPTアプリ・サイトにログインする
パソコン版のデスクトップアプリ、またはWebブラウザ・スマホアプリのいずれかから、いつも使っているChatGPTアカウントにログインします。
「Work」モードに切り替える
画面上のモード切り替え(Chat/Work/Codex)から「Work」を選択します。利用できるプランについては次の見出しで詳しく説明します。
依頼したい作業を具体的に指示する
「〇〇についてリサーチして表にまとめてほしい」のように、達成したい成果物や目的を具体的に伝えます。曖昧な指示よりも、目的・条件をはっきり伝えるほうが精度の高い結果につながりやすいとされています。
実行前に内容を確認して許可する
AIが作業内容や手順を提示するタイミングで、実行してよい内容かどうかを必ず自分の目で確認してから進めます。この確認の重要性については、後述のH2でも改めて解説します。
手順の細部(画面表示・呼び方など)は、本記事執筆時点(2026年8月)の情報です。今後のアップデートで変わる可能性があるため、実際に利用する際は公式サイトの最新の案内もあわせて確認してください。
料金・利用できるプランは?

ChatGPT Workの利用範囲は、利用する環境(デスクトップアプリか、Webブラウザ・スマホアプリか)やプランによって異なります。
OpenAI公式の発表(本記事執筆時点)によると、パソコン版のデスクトップアプリでは、Free(無料プラン)を含むすべてのプランで「Chat」「Work」「Codex」の3モードを利用できるとされています。
一方、Webブラウザ・スマホアプリ版では、2026年7月9日の発表時点でPro・Enterprise・Edu(法人・教育向け)の各プランに先行提供され、その後Plus・Businessのプランにも順次拡大されると案内されています。
Go(廉価プラン)でのWeb版・モバイル版でのChatGPT Work利用可否については、本記事執筆時点で公式発表内に明確な記載を確認できませんでした。
プランによって利用できる範囲が今後も変わる可能性があるため、実際に利用を検討する際は、必ずOpenAI公式サイトで最新の料金・提供条件を確認してください。
AIエージェントと副業の付き合い方

ChatGPT Workのようなエージェント機能は、副業でブログやSNSを運営する方にとって、下準備の時間を短縮する道具として活用できます。
たとえば、記事のネタになりそうな情報を複数サイトから集めてもらったり、資料や下書きのたたき台を作ってもらったりする、といった使い方が現実的です。
ただし、AIが作った下書きやリサーチ結果をそのまま公開するのではなく、最終的な内容の確認・修正は必ず自分で行うことが大切です。記事作成にAIを活用する具体的なコツについては、以下の記事で詳しく解説しています。
AIを使ってブログ記事を書く方法とは?ネタ探し・下書き作成を効率化するコツ

【重要】AIエージェントを使うときに気をつけたいこと

AIエージェント機能は便利な反面、自律的にWeb上の操作(ブラウジング・フォーム入力・購入操作など)を行うという性質上、通常のチャットAIにはないリスクや注意点があります。
まず、AIが意図しない操作(誤ったサイトへのアクセス、意図しない内容での送信など)を行ってしまう可能性はゼロではありません。指示があいまいなほど、こうしたずれが起きやすくなります。
また、個人情報や決済情報(クレジットカード番号・住所・パスワードなど)をAIエージェントに扱わせる際は、特に慎重になる必要があります。重要な情報を安易に入力しない、必要最小限にとどめるという意識が欠かせません。
そして最も大切なのは、購入確定・送信・削除といった重要な操作を実行する前に、AIが提示する確認画面の内容を必ず自分の目でチェックする習慣を持つことです。
AIに「任せきり」にするのではなく、最終判断は常に自分が行うという姿勢を保つようにしましょう。
業務や副業で利用する場合は、機密情報や第三者の個人情報を安易に入力しないことも重要です。会社や取引先から預かった情報を扱う際は、事前に利用規約やプライバシーポリシーを確認しておくと安心です。
よくある質問(FAQ)
最後に、OpenAI Operatorの現状やChatGPT Workについて、よく寄せられる質問にまとめて回答します。
まとめ
OpenAI Operatorという名前は、単体サービスとしてはすでに姿を消しています。しかしその機能は、ChatGPT Agentを経てChatGPT Workへと進化・統合され、本記事執筆時点でも使い続けられています。「終了した」のではなく「名前を変えて進化した」という理解が正確です。
これから使ってみたい場合は、「Operator」ではなく「ChatGPT Work」という名前で探してみてください。副業のリサーチや下書き作成に活用する方法については、以下の記事もあわせてご覧ください。
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