「ChatGPTやGemini、それにKimiやDeepSeekも何となく分かってきたけど、最近『Qwen(クウェン)』っていうAIの名前も見かけるようになった。あれも中国のAIなの?Kimiやディープシークと何が違うの?」
そんな疑問を持っていませんか。
ニュースやSNSで名前を見かける機会が増えてきた「Qwen」ですが、実はこれまでこのサイトで紹介してきたKimi・DeepSeekとも、開発している会社が異なるAIです。同じ「中国発のAI」という括りで混同しがちですが、それぞれ強みとする分野には違いがあります。
この記事で分かること
- Qwenとは何か(一言でいうと)
- Kimi・DeepSeekと何が違うのか
- 無料で使える範囲の目安
- 使う前に気をつけたいこと
読み終える頃には、「Qwenとは結局どんなAIなのか」「自分が使う必要はあるのか」を、落ち着いて判断できるようになっているはずです。
Qwenとは?一言でいうと「アリババが作った、多言語対応に強い“オープン”なAI」

Qwenとは、質問を入力すると文章で答えてくれる、チャット形式のAIサービスです。開発しているのは、中国のEC(ネット通販)大手アリババグループのクラウド・AI部門である、Alibaba Cloud(アリババクラウド)です。
ここが重要なポイントですが、これまでこのサイトで紹介してきたChatGPT(OpenAI・米国)、Gemini(Google・米国)、Claude(Anthropic・米国)は米国企業製のAIでした。
一方、Kimi(Moonshot AI・中国)、DeepSeek(DeepSeek社・中国)、そしてQwen(Alibaba Cloud・中国)は、いずれも中国企業が開発したAIです。
ただし注意したいのは、「中国発のAI」というだけでKimi・DeepSeek・Qwenを同じものだと思い込んでしまうことです。
KimiはMoonshot AI社、DeepSeekはDeepSeek社、QwenはAlibaba Cloud(アリババグループ)と、開発している会社はすべて別々です。同じ国のサービスでも、会社が違えば得意分野やサービスの方針は異なります。
3つの違いをごく簡単に整理すると、次のようなイメージです。
- Kimi:長い文章の読み込みや画像対応など「チャットの使いやすさ」を重視したAI
- DeepSeek:モデルの中身(重み)を無料で公開する「オープンウェイト」路線と、低コストで高性能とされる話題性が特徴のAI
- Qwen(本記事):DeepSeekと同じくオープンウェイト路線を採りつつ、数十言語規模の多言語対応と、アリババのクラウド・EC事業との連携のしやすさが独自の強み
Kimi・DeepSeekについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
Kimi K3とは?中国発の無料AIチャットの特徴と使い方を初心者向けに解説
DeepSeekとは?低コスト・高性能AIの特徴をやさしく解説
ChatGPT・Gemini・Claudeについては、以下の記事で詳しく解説しています。
Geminiとは?ChatGPTとの違いをAI初心者向けに解説
Claudeとは?ChatGPT・Geminiとの違いをAI初心者向けにやさしく解説
なお、Qwenは数ヶ月単位で新しいバージョンが次々と登場しており、企画段階から本記事の執筆時点までの間だけでも複数回のアップデートが確認されています。
そのため本記事では、特定のバージョン番号にこだわらず、無料で試せる公式チャット「Qwen Chat」の使い方を中心に解説します。
細かいバージョン名を覚える必要はなく、「今使えるものの中で一番新しいのがQwen」という理解で十分です(本記事執筆時点ではQwen3.8シリーズまで公開されています〔2026年9月時点〕)。
Qwenの特徴・できること

ここでは、Qwenの特徴を、AI初心者にも分かりやすい3つのポイントに整理してお伝えします。
1. 数十の言語に対応した多言語処理が強み
Qwenの特徴としてよく語られるのが、多言語対応の幅広さです。日本語はもちろん、英語や中国語以外にも、数十言語規模の対応を謳う情報が複数確認できます(本記事執筆時点)。
分かりやすく言い換えると、「日本語だけでなく、いろいろな国の言葉でもある程度やり取りできるAI」というイメージです。海外の情報を調べたり、簡単な翻訳の確認をしたりする場面で強みを発揮するとされています。
2. モデルの中身を無料で公開している(オープンウェイト)
Qwenは、AIモデルの中身(専門的には「重み」と呼ばれるデータ)を無料で公開する「オープンウェイト」という路線を採っています。これは、以前このサイトで紹介したDeepSeekとも共通する考え方です。
オープンウェイトのモデルは、技術力のある人であれば自分のパソコンやサーバーにダウンロードして動かすこともできます。
ただし、一般の読者がそこまでする必要はまったくありません。後述する公式チャット「Qwen Chat」を使えば、難しい設定なしに手軽に試せます。
3. アリババのクラウド・ビジネスサービスとの連携がしやすい
Qwenを開発するAlibaba Cloudは、EC(ネット通販)や物流など、アリババグループが展開する幅広い事業のクラウド基盤を提供している会社です。
そのため、Qwenはこうしたアリババ経済圏のサービスと組み合わせて、企業が業務に導入しやすい設計になっているとされています。
一般の個人が副業でAIを使う場面では、このビジネス連携を直接意識する必要はありません。「ビジネス活用も見据えて作られているAIでもある」という程度に知っておけば十分です。
Qwenの始め方(3ステップ)

Qwenは、パソコンのブラウザでもスマホアプリでも、次の3ステップで始められます。
公式サイト(chat.qwen.ai)またはスマホアプリにアクセスする
公式チャットサービス「Qwen Chat」(chat.qwen.ai)にブラウザでアクセスするか、スマホの場合はアプリストアで「Qwen」を検索してアプリをインストールします。
iOS・Android両方に対応したアプリが用意されています(本記事執筆時点)。
必要に応じてアカウント登録する
Qwen Chatは、登録なしですぐに試せる範囲も用意されているとされています。会話履歴の保存など一部機能を使う場合は、メールアドレスなどでの無料アカウント登録が案内されます。
実際の登録要否は、アクセスした時点の画面表示で確認してください(本記事執筆時点)。
チャットで質問・資料を送ってみる
画面下部の入力欄に知りたいことを入力してみましょう。PDF・Word・Excel・PowerPointなどの資料ファイルをアップロードして、内容の要約を頼むこともできます。
まずは簡単な質問から試して、回答の雰囲気を確かめてみるのがおすすめです。
開発者向けのAPI機能は無理に触らなくてよい
Qwenには、プログラムから呼び出して使う開発者向けのAPI(従量課金制)も用意されていますが、一般ユーザーがチャットで使う分には、こうした機能に触れる必要はありません。
まずは無料の公式チャット画面での質問から試せば十分です。
無料でどこまで使える?料金プランの目安

Qwen Chat(個人向けの公式チャット)は、無料で利用できます(本記事執筆時点)。
会話でのやり取りはもちろん、多言語対応・長文の書類の読み込み・画像生成・Web検索機能といった機能も、無料の範囲に含まれるとされています。
ただし、1日にやり取りできる回数や、ファイルアップロードの容量上限といった細かい条件については、公式サイト上で常に固定の数値が明示されているわけではなく、変更される可能性があります(本記事執筆時点)。
一方で、開発者向けにはAlibaba Cloud経由のAPI(従量課金制)も並行して提供されています。
API利用は一般の副業初心者が直接触れる機会は少ない開発者向けの利用形態であり、料金体系もモデルの世代交代にあわせて改定が頻繁に行われるとされています。
まずは無料のQwen Chatから試してみれば十分でしょう。
料金プランや利用できる範囲は変更されることが多い項目です。実際に本格的に使い込む前には、必ず公式サイトで最新の内容を確認するようにしてください。
副業初心者はQwenをどう使える?

Qwenが得意とされる「多言語対応」という特徴は、副業ブログのリサーチ作業と相性がよい場面があります。ここでは、副業初心者が取り組みやすい活用例を紹介します
- 海外の記事やニュースを読み込ませて、日本語での要点まとめを頼む
- 簡単な翻訳の下訳・確認をしてもらい、自分の言葉に書き直す前の材料にする
- アップロードした資料をもとに、ブログ記事の見出し構成の叩き台を相談する
特に「海外の情報を日本語でざっくり把握したいとき」は、多言語対応を強みとするQwenが活躍しやすい場面です。
ただし、AIの翻訳や要約をそのまま記事に使うのではなく、必ず自分の言葉で書き直し、著作権や事実関係を確認する一手間を挟むことが大切です。
ここで一つ、筆者としての考えを述べておきたいと思います。ChatGPT・Gemini・Claude・Kimi・DeepSeek・Qwenと、無料で試せるAIの選択肢はどんどん増えています。
選択肢が増えるほど「どれか一つに絞らなければ」と身構えてしまいがちですが、無料の範囲で気軽に触れながら、自分の作業に合うものを少しずつ見つけていく姿勢で十分ではないでしょうか。
すべてを使いこなす必要はなく、自分の目的に合った一つ・二つを見つけられれば、それで十分に役立ちます。
調べた内容をもとに実際にブログ記事を書く手順については、以下の記事で詳しく解説しています。
AIを使ってブログ記事を書く方法とは?ネタ探し・下書き作成を効率化するコツ
使う前に知っておきたい注意点(データの扱いについて)

Kimi(2-T)・DeepSeek(2-R)の記事でも触れている通り、中国発のAIサービス全般に共通する留意点として、Qwenを使う前にも押さえておきたいことがあります。
Qwenを提供するAlibaba Cloudは、シンガポールにAPAC地域拠点を置くなど、各国・地域の法令に準拠したサービス提供を行っているとする説明もありますが、入力したデータが海外のサーバーに保存され、当該国の法令が適用されうるという構造自体は、Kimi・DeepSeekと同様に存在します。
これはQwenだけが特別に危険というわけではなく、中国発のAIサービス全般に共通する一般的な留意点として捉えるのが実態に近いでしょう。
実際の行動指針としては、「使わない方がよい」と断定するのではなく、氏名・住所・勤務先情報など個人が特定される情報や、仕事上の機密情報の入力は避けるという点を基本のルールにしておくと安心です。
これは、これまで紹介してきたKimi・DeepSeekはもちろん、ChatGPT・Gemini・Claudeを含めたすべてのAIツールに共通する考え方でもあります。
この点について、筆者としての考えも一つ添えておきます。どのAIを使うかに関わらず、入力する情報を自分で選ぶ習慣を持つことが、これからのAIとの付き合い方の基本になっていくのではないでしょうか。
新しいツールが登場するたびに一喜一憂するのではなく、「公開情報の範囲で使う」という線引きを自分の中に持っておけば、過度に不安がる必要はないはずです。
Kimi・DeepSeekについての注意点は、以下の記事でも詳しく解説しています。
Kimi K3とは?中国発の無料AIチャットの特徴と使い方を初心者向けに解説
DeepSeekとは?低コスト・高性能AIの特徴をやさしく解説
ChatGPT・Gemini・Claude・Kimi・DeepSeek・Qwen、結局どう使い分ける?
ここまでの内容を、表で一度に見比べられるように整理しました。
| 項目 | ChatGPT | Gemini | Claude | Kimi | DeepSeek | Qwen |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 開発元 | OpenAI | Anthropic | Moonshot AI | DeepSeek社 | Alibaba Cloud | |
| 開発元の国 | 米国 | 米国 | 米国 | 中国 | 中国 | 中国 |
| 得意とされる分野の傾向 | 幅広い用途への対応力・知名度の高さ | 検索や他のGoogleサービスとの連携 | 丁寧で自然な文章表現・落ち着いた対話 | 長文の読み込み・画像対応(マルチモーダル) | オープンウェイト・低コストとされる話題性 | 多言語対応・アリババ経済圏との連携 |
| 無料範囲の目安 | 基本的なチャットが無料で利用可(本記事執筆時点) | 基本的なチャットが無料で利用可(本記事執筆時点) | 基本的なチャットが無料で利用可(本記事執筆時点) | チャット・ファイル・検索が無料で利用可とされる(本記事執筆時点) | 基本的なチャットが無料で利用可とされる(本記事執筆時点) | チャット・資料読み込み・画像生成・検索が無料で利用可とされる(本記事執筆時点) |
| こんな人におすすめ | まず最初にAIを触ってみたい人 | Googleサービスを普段から使っている人 | 文章の質・読みやすさを重視したい人 | 長い資料の読み込みを気軽に試したい人 | オープンウェイトの話題性が気になる人 | 多言語での情報収集・比較検討をしたい人 |
※各ツールの機能・料金・無料範囲は変更されることが多いため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
この表からも分かる通り、6つのツールにはそれぞれ得意とされる傾向の違いがあります。Qwenに無理に手を出す必要はなく、多言語対応が気になる場合や、他のAIと比べてみたい場合に、無料範囲で試してみる程度で十分でしょう。
よくある質問(FAQ)
最後に、Qwenに関してよく寄せられる質問に、まとめて回答します。
まとめ
Qwenは、中国Alibaba Cloud(アリババクラウド)が開発したチャットAIで、これまで紹介してきたKimi(Moonshot AI)・DeepSeek(DeepSeek社)とも開発元の企業が異なるツールです。
モデルの中身を無料で公開する「オープンウェイト」路線をDeepSeekと共有しつつ、数十言語規模の多言語対応と、アリババのクラウド・ビジネスサービスとの連携のしやすさが独自の強みとされています。
個人向けの公式チャット「Qwen Chat」は無料で利用でき、登録不要ですぐに試せる範囲も用意されています。すでにChatGPTやGeminiを使い慣れている方が、無理にQwenへ乗り換える必要はありません。
「多言語対応が気になる」「新しいAIがどんなものか気になる」というきっかけがあれば、まずは無料の範囲で軽く試してみる、くらいの気軽さで向き合えば十分です。
調べた内容をもとに実際にブログ記事を書く手順については、以下の記事もあわせてご覧ください。
AIを使ってブログ記事を書く方法とは?ネタ探し・下書き作成を効率化するコツ
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- Kimi K3とは?中国発の無料AIチャットの特徴と使い方を初心者向けに解説
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- Geminiとは?ChatGPTとの違いをAI初心者向けに解説
- AIを使ってブログ記事を書く方法とは?ネタ探し・下書き作成を効率化するコツ
