「ChatGPTやGemini、それにKimiやDeepSeek、Qwenも何となく分かってきたけど、最近『GLM』とか『Zhipu(ジーピュー)』『Z.ai』っていうAIの名前も見かけるようになった。あれも中国のAIなの?他の中国発AIと何が違うの?」
そんな疑問を持っていませんか。
ニュースや比較記事で名前を見かける機会が増えてきた「GLM-5」ですが、実はこれまでこのサイトで紹介してきたKimi・DeepSeek・Qwenとも、開発している会社が異なるAIです。同じ「中国発のAI」という括りで混同しがちですが、それぞれ強みとする分野には違いがあります。
この記事で分かること
- GLM-5とは何か(一言でいうと)
- Kimi・DeepSeek・Qwenと何が違うのか
- 無料で使える範囲の目安
- 使う前に気をつけたいこと
読み終える頃には、「GLM-5とは結局どんなAIなのか」「自分が使う必要はあるのか」を、落ち着いて判断できるようになっているはずです。
GLM-5とは?一言でいうと「中国Zhipu AI(Z.ai)が作った、コーディングに強いAI」

GLM-5とは、質問を入力すると文章で答えてくれる、チャット形式のAIサービスです。
開発しているのは、中国のAI企業Zhipu AI(智譜AI)です。同社は2025年7月に国際ブランド名として「Z.ai」に改称し、2026年1月8日には香港証券取引所に上場(銘柄コード2513.HK)、2026年7月には正式に社名も「Z.AI Co., Ltd.」に変更したと報じられています。
中国のAI開発企業として上場を果たした先駆けの一社とされています。
ここが重要なポイントですが、これまでこのサイトで紹介してきたChatGPT(OpenAI・米国)、Gemini(Google・米国)、Claude(Anthropic・米国)は米国企業製のAIでした。
一方、Kimi(Moonshot AI・中国)、DeepSeek(DeepSeek社・中国)、Qwen(Alibaba Cloud・中国)、そしてGLM-5(Zhipu AI/Z.ai・中国)は、いずれも中国企業が開発したAIです。
ただし注意したいのは、「中国発のAI」というだけでKimi・DeepSeek・Qwen・GLM-5を同じものだと思い込んでしまうことです。
KimiはMoonshot AI社、DeepSeekはDeepSeek社、QwenはAlibaba Cloud、GLM-5はZhipu AI(Z.ai)と、開発している会社はすべて別々です。同じ国のサービスでも、会社が違えば得意分野やサービスの方針は異なります。
4つの違いをごく簡単に整理すると、次のようなイメージです。
- Kimi:長い文章の読み込みや画像対応など「チャットの使いやすさ」を重視したAI
- DeepSeek:モデルの中身(重み)を無料で公開する「オープンウェイト」路線と、低コストで高性能とされる話題性が特徴のAI
- Qwen:オープンウェイト路線に加え、数十言語規模の多言語対応とアリババ経済圏との連携が特徴のAI
- GLM-5(本記事):オープンウェイト路線を採る点は他の3つと共通しつつ、プログラムのコードを書いたり複数の作業をまとめてこなす「エージェント」的な使い方(コーディング・自動化)への強みが特に評判のAI
Kimi・DeepSeek・Qwenについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
Kimi K3とは?中国発の無料AIチャットの特徴と使い方を初心者向けに解説
DeepSeekとは?低コスト・高性能AIの特徴をやさしく解説
Qwenとは?多言語に強いアリババ製AIの特徴を初心者向けにやさしく解説
なお、以前このサイトで紹介した「Manus」と名前や役割を混同する方もいますが、GLM-5はあくまでチャット形式で使う「AIモデル」であるのに対し、Manusは複数の作業を自律的にこなす「自律型エージェントサービス」そのものを指します。
GLM-5のようなAIモデルが、Manusのようなエージェントサービスの内部で使われることもあるという、レイヤーの異なる関係だと理解しておくと混乱しません。
バージョンについては、GLM-5は2026年2月に登場して以降、5.1・5.2・5.3と数ヶ月ごとに細かく更新が続いています。本記事執筆時点の最新版はGLM-5.3(2026年8月時点)です。
細かいバージョン名を覚える必要はなく、「今使えるものの中で一番新しいのがGLM-5」という理解で十分です。
GLM-5の特徴・できること

ここでは、GLM-5の特徴を、AI初心者にも分かりやすい3つのポイントに整理してお伝えします。
1. コーディング・作業の自動化に強いとされる
GLM-5の特徴としてよく語られるのが、プログラムのコードを書いたり、複数の作業を組み合わせて自動でこなす「エージェント」的な使い方での評判の高さです。
技術系の評価では、コーディング関連のベンチマーク(性能を測るテスト)で高い成績を収めているという報告が複数確認できます(本記事執筆時点)。
「コーディングに強い」と聞くと、プログラミング経験者向けの機能のように感じるかもしれません。
しかし副業初心者にとっては、これは「複雑な指示をまとめて正確に理解してくれる賢さの現れ」という程度に捉えておけば十分です。
プログラムを書く予定がなくても、込み入った手順や条件が多い依頼をまとめて処理してもらいたい場面で、この強みが役立つ可能性があります。
2. モデルの中身を無料で公開している(オープンウェイト)
GLM-5は、AIモデルの中身(専門的には「重み」と呼ばれるデータ)を無料で公開する「オープンウェイト」という路線を採っています。これは、以前このサイトで紹介したDeepSeek・Qwenとも共通する考え方です。
オープンウェイトのモデルは、技術力のある人であれば自分のパソコンやサーバーにダウンロードして動かすこともできます。
ただし、一般の読者がそこまでする必要はまったくありません。後述する公式チャット(chat.z.ai)を使えば、難しい設定なしに手軽に試せます。
3. 長い文章もまとめて読み込める(長文コンテキスト対応)
GLM-5.2以降のバージョンでは、非常に長い文章や資料も一度に読み込める点が強化されているという情報が複数確認できます(本記事執筆時点)。
専門的には「コンテキストウィンドウ」と呼ばれる、AIが一度に把握できる文章量の枠が広がっているとされています。
分かりやすく言い換えると、「長い資料やレポートをまとめて要約・整理してもらいやすいAI」というイメージです。
細かいトークン数を覚える必要はなく、長文の資料を扱う場面で頼りになりやすいという程度に理解しておけば十分です。
GLM-5の始め方(3ステップ)

GLM-5は、国際版の公式サイトから次の3ステップで始められます。
国際版公式サイト(chat.z.ai)にアクセスする
ブラウザで国際版の公式チャットサイト「chat.z.ai」にアクセスします。
同じZhipu AI(Z.ai)には、中国国内向けの「智譜清言」(chatglm.cn)という別サービスもありますが、そちらはWeChatのQRコードや中国の電話番号(+86)での登録が必要なため、日本から使う場合は国際版のchat.z.aiが基本の窓口になります。
Google・GitHubなどのアカウントでログインする
chat.z.aiは、Google・GitHubなど既存のアカウントを使ってログインできます。中国の電話番号を用意する必要はありません。
実際の登録手順・選べるログイン方法は、アクセスした時点の画面表示で確認してください(本記事執筆時点)。
チャットで質問・文章の要約や下書き作成を試してみる
画面下部の入力欄に知りたいことを入力してみましょう。
長い資料の要約や、文章の下書き作成なども試せます。まずは簡単な質問から始めて、回答の雰囲気を確かめてみるのがおすすめです。
中国国内版(智譜清言)は無理に使わなくてよい
中国国内向けの「智譜清言」(chatglm.cn)は、WeChatや中国の電話番号での登録が前提のサービスです。日本の読者が登録するハードルは高いため、無理に使う必要はありません。
国際版のchat.z.aiだけで十分に試せます。
無料でどこまで使える?料金プランの目安

chat.z.ai(個人向けの国際版公式チャット)は、無料の日次利用枠が用意されており、無料の範囲でも基本的なチャット・文章の要約や下書き作成といった機能を試すことができます(本記事執筆時点)。
ただし、1日にやり取りできる具体的な回数上限については、公式サイト上で明確な数値が常に公開されているわけではなく、変更される可能性もあります。
一方で、開発者向けには「GLM Coding Plan」という有料プランも用意されています。
これはClaude Code・Cursorなどのコーディングツールに接続して使う、開発者向けのプランです。
本記事執筆時点ではLite・Pro・Maxといった複数の料金帯が用意されているとされていますが、金額はプラン改定が頻繁に行われる分野のため、正確な金額は公式サイトで最終確認することをおすすめします。
一般の副業初心者がまず使うのは、この有料プランではなく無料のチャット窓口(chat.z.ai)で十分です。
また、中国国内版の「智譜清言」(chatglm.cn)にも無料枠があるとされていますが、こちらは中国の電話番号(+86)登録が前提のサービスであるため、日本から使う場合は国際版のchat.z.aiが窓口になります。
料金プランや利用できる範囲は変更されることが多い項目です。実際に本格的に使い込む前には、必ず公式サイトで最新の内容を確認するようにしてください。
副業初心者はGLM-5をどう使える?

GLM-5が得意とされる「コーディング・自動化への強さ」は、本格的なプログラマーでなくても、副業の場面で活用できる可能性があります。ここでは、副業初心者が取り組みやすい活用例を紹介します。
- ブログのちょっとした設定変更や、簡単なHTMLの修正について、手順をやさしい言葉で相談する
- 複雑な作業手順(複数のツールをまたぐ操作など)を、順序立てて整理してもらう
- 調べたい情報のリサーチや、ブログ記事の下書き作成を依頼する
特に「やりたいことは分かっているけれど、どういう順番で進めればいいか分からない」という場面では、複雑な指示をまとめて理解してくれるGLM-5の強みが活躍しやすいでしょう。
ただし、AIが提示した手順やコードをそのまま使うのではなく、内容を自分でも確認し、必要に応じて調整する一手間を挟むことが大切です。
ここで一つ、筆者としての考えを述べておきたいと思います。「コーディングに強い」と聞くとプログラミング経験者向けのように感じるかもしれませんが、実際には「複雑な指示をまとめて正確に理解してくれる」という意味でもあります。
副業初心者が込み入った作業手順をAIに相談する場面でも、こうした強みは心強い味方になるのではないでしょうか。
調べた内容をもとに実際にブログ記事を書く手順については、以下の記事で詳しく解説しています。
AIを使ってブログ記事を書く方法とは?ネタ探し・下書き作成を効率化するコツ
使う前に知っておきたい注意点(データの扱いについて)

Kimi(2-T)・DeepSeek(2-R)・Qwen(2-S)の記事でも触れている通り、中国発のAIサービス全般に共通する留意点として、GLM-5を使う前にも押さえておきたいことがあります。
GLM-5を提供するZhipu AI(Z.ai)は、国際ブランドとして香港証券取引所への上場も果たした企業ですが、入力したデータが海外のサーバーに保存され、当該国の法令が適用されうるという構造自体は、Kimi・DeepSeek・Qwenと同様に存在します。
これはGLM-5だけが特別に危険というわけではなく、中国発のAIサービス全般に共通する一般的な留意点として捉えるのが実態に近いでしょう。
実際の行動指針としては、「使わない方がよい」と断定するのではなく、氏名・住所・勤務先情報など個人が特定される情報や、仕事上の機密情報の入力は避けるという点を基本のルールにしておくと安心です。
これは、これまで紹介してきたKimi・DeepSeek・Qwenはもちろん、ChatGPT・Gemini・Claudeを含めたすべてのAIツールに共通する考え方でもあります。
この点について、筆者としての考えも一つ添えておきます。
開発元がどの国の企業であっても、初めて使うAIサービスには「まず個人情報を含まない範囲で試してみる」という慎重さを持つことが、安心して使い続けるための基本になるのではないでしょうか。
新しいツールが次々と登場する状況だからこそ、自分の中で線引きを持っておくことが大切だと感じます。
Kimi・DeepSeek・Qwenについての注意点は、以下の記事でも詳しく解説しています。
Kimi K3とは?中国発の無料AIチャットの特徴と使い方を初心者向けに解説
DeepSeekとは?低コスト・高性能AIの特徴をやさしく解説
Qwenとは?多言語に強いアリババ製AIの特徴を初心者向けにやさしく解説
ChatGPT・Gemini・Claude・Kimi・DeepSeek・Qwen・GLM-5、結局どう使い分ける?
ここまでの内容を、表で一度に見比べられるように整理しました。
| 項目 | ChatGPT | Gemini | Claude | Kimi | DeepSeek | Qwen | GLM-5 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 開発元 | OpenAI | Anthropic | Moonshot AI | DeepSeek社 | Alibaba Cloud | Zhipu AI(Z.ai) | |
| 開発元の国 | 米国 | 米国 | 米国 | 中国 | 中国 | 中国 | 中国 |
| 得意とされる分野の傾向 | 幅広い用途への対応力・知名度の高さ | 検索や他のGoogleサービスとの連携 | 丁寧で自然な文章表現・落ち着いた対話 | 長文の読み込み・画像対応(マルチモーダル) | オープンウェイト・低コストとされる話題性 | 多言語対応・アリババ経済圏との連携 | コーディング・作業自動化(エージェント性能) |
| 無料範囲の目安 | 基本的なチャットが無料で利用可(本記事執筆時点) | 基本的なチャットが無料で利用可(本記事執筆時点) | 基本的なチャットが無料で利用可(本記事執筆時点) | チャット・ファイル・検索が無料で利用可とされる(本記事執筆時点) | 基本的なチャットが無料で利用可とされる(本記事執筆時点) | チャット・資料読み込み・画像生成・検索が無料で利用可とされる(本記事執筆時点) | chat.z.aiの日次無料枠内でチャット・要約が利用可とされる(本記事執筆時点) |
| こんな人におすすめ | まず最初にAIを触ってみたい人 | Googleサービスを普段から使っている人 | 文章の質・読みやすさを重視したい人 | 長い資料の読み込みを気軽に試したい人 | オープンウェイトの話題性が気になる人 | 多言語での情報収集・比較検討をしたい人 | コーディングや作業の自動化が気になる人 |
※各ツールの機能・料金・無料範囲は変更されることが多いため、最新情報は各公式サイトでご確認ください。
この表からも分かる通り、7つのツールにはそれぞれ得意とされる傾向の違いがあります。GLM-5に無理に手を出す必要はなく、コーディングやコード関連の相談が気になる場合や、他のAIと比べてみたい場合に、無料範囲で試してみる程度で十分でしょう。
よくある質問(FAQ)
最後に、GLM-5に関してよく寄せられる質問に、まとめて回答します。
まとめ
GLM-5は、中国Zhipu AI(国際ブランド名Z.ai、2026年1月に香港証券取引所へ上場)が開発したチャットAIで、これまで紹介してきたKimi(Moonshot AI)・DeepSeek(DeepSeek社)・Qwen(Alibaba Cloud)とも開発元の企業が異なるツールです。モデルの中身を無料で公開する「オープンウェイト」路線を他の中国発AIと共有しつつ、コーディング・作業の自動化(エージェント性能)への強みが独自の特徴とされています。
個人向けの国際版公式チャット「chat.z.ai」は、Google・GitHubなどのアカウントでログインでき、中国の電話番号は不要です。すでにChatGPTやGeminiを使い慣れている方が、無理にGLM-5へ乗り換える必要はありません。「コーディングに強いという評判が気になる」「新しいAIがどんなものか比べてみたい」というきっかけがあれば、まずは無料の範囲で軽く試してみる、くらいの気軽さで向き合えば十分です。
調べた内容をもとに実際にブログ記事を書く手順については、以下の記事もあわせてご覧ください。
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